野鳥の観察記録の絵本だけど、半端でない。一家で山の中に住み、生活している著者が日常的に近くの鳥を観察している。雪の降っている冬から始まって、季節が巡っていく順番に、家を中心にした回りの風景が絵が描かれている。もちろん、家… 続きを読む 鈴木まもる 作、絵の絵本/ぼくの鳥の巣絵日記
カテゴリー: 絵本
ドン・フリーマンの絵本/とんでとんでサンフランシスコ
作者はサンフランシスコ州の生まれで、ニューヨークに出て、絵の勉強をしながら、ジャズ・トランぺッターとして生計を立てていた、と解説にあったので興味を持った。40年代より子どもの絵を描き始めたとある。ある有名なジャズ・ピアニ… 続きを読む ドン・フリーマンの絵本/とんでとんでサンフランシスコ
トニー・ロスの妖精の絵本/A Fairy Tale
トニー・ロスの絵本は、マンガのようなタッチでユーモラスな動物たちが登場するものが多い。本書はちょっと違う。人間の物語だし、絵のタッチだっていつもと違う。大変な力作なんじゃないかとぼくは思っている。とある街に Bessie… 続きを読む トニー・ロスの妖精の絵本/A Fairy Tale
赤羽末吉の鬼の傑作絵本/鬼のうで
鬼が切られた腕を取り戻しにくる話。そういう鬼の話は「御伽草紙」や「太平記」などに見られるそうで、本書はそうした古典をもとに著者が絵本化したもの。絵も文も著者によるものだが、その両方共、なみなみならない力が注がれている力作… 続きを読む 赤羽末吉の鬼の傑作絵本/鬼のうで
片山健のネコ絵本の大傑作/タンゲくん
本書はネコ絵本の大傑作だ。ある日、平均的中流家庭風の一家団欒の夕餉どき、縁側からのっそりと見知らぬネコが入ってくる。そらが、そのまま居着いてしまうというストーリー。そのファーストシーンの夕餉がすごい。まだちゃぶ台を使って… 続きを読む 片山健のネコ絵本の大傑作/タンゲくん
シャーロット・ヴォーグの絵本/Here Comes the Train(でんしゃがくるよ)
シャーロット・ヴォーグならではの暖かさと優しさとユーモアがいっぱいの絵本。ストーリーはほとんどないに等しい。父さんと幼い姉と弟の3人が自転車で小さな鉄橋に向かう。電車の通過を鉄橋の上から見るんだ。やっぱり見物する人たちが… 続きを読む シャーロット・ヴォーグの絵本/Here Comes the Train(でんしゃがくるよ)
スーザン・バーレイの絵本/Lollopy(てろんてろんちゃん)
女の子のソフィーはウサギのぬいぐるみ抱いて、森にやってくる。そのぬいぐるみの名前が Lollopy 。一面に咲くブルーベルをつみ取るのに夢中で、ぬいぐるみを大きな木の根元に置き忘れたままに帰ってしまう。夜になって、野うさ… 続きを読む スーザン・バーレイの絵本/Lollopy(てろんてろんちゃん)
スーザン・バーレイの死を扱った絵本/Badger’s Parting Gifts(わすれられないおくりもの)
死を扱った絵本でも、本書とジョン・バーニンガムの『おじいちゃん』ではずいぶんと違う作品になっている。『おじいちゃん』は生前の祖父と孫娘の交流を見せておいて、最後でいきなり少女に祖父の喪失に直面させて、次に一人で遊ぶシーン… 続きを読む スーザン・バーレイの死を扱った絵本/Badger’s Parting Gifts(わすれられないおくりもの)
ジョン・バーニンガムの死を扱った絵本/Granpa(おじいちゃん)
おじいちゃんと孫娘の仲の良い二人のシーンが会話を伴いながら、バーニンガム独特のテンポで、延々と続く。ちょっとはじめは気づかなかったが、季節が春から順に巡っている。最後、孫娘はおじいちゃん愛用の椅子を見つめている。このシー… 続きを読む ジョン・バーニンガムの死を扱った絵本/Granpa(おじいちゃん)
ジョン・バーニンガムの絵本/Mr Gumpy’s Motor Car(ガンピーさんのドライブ)
『Mr Gumpy’s Outing(ガンピーさんのふなあそび)』の姉妹編。ガンピーさんはドライブに出発すると前作のメンバーが揃って待っていて、のっけてくれと言う。途中、本道をそれて、馬車のわだちに沿って草原… 続きを読む ジョン・バーニンガムの絵本/Mr Gumpy’s Motor Car(ガンピーさんのドライブ)