藤沢周平の『たそがれ清兵衛』に共感

「寝ている妻女の夜具をはいで、そろそろと抱え起こす。つぎに手をそえて立たせると、おぼつかない足どりの妻女に手を貸して、厠(かわや)まで連れて行く。そのひと仕事が終わって、妻女を寝かしつけると、清兵衛は今度は台所に立つ。」… 続きを読む 藤沢周平の『たそがれ清兵衛』に共感

ジム・トンプスン『内なる殺人者』を読んだ

映画を見て原作を読むなんてことはほとんどないが珍しく読んだ。映画はウィンターボトム監督の『キラー・インサイド・ミー』。 DVDで映画『シン・シティ』を見たんだ。派手なクライム・アクションだけど、実はプラトニックなラブスト… 続きを読む ジム・トンプスン『内なる殺人者』を読んだ

今井恭子の児童小説『前奏曲は、荒れもよう』を読んだ

今井恭子 著、西巻茅子 画(福音館書店、2009年4月発行) 絵画教室へ通う程、絵の好きな少女絵里子の話。その教室でいらついて先生にぶつかってしまい、今は絵を描いていない。母親にいらついたある日、土手からころげ落ちて怪我… 続きを読む 今井恭子の児童小説『前奏曲は、荒れもよう』を読んだ

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人種問題がテーマの児童小説『ジェミーと走る夏』

エイドリアン・フォゲリン作 千葉茂樹訳(ポプラ社、2009年7月発行) 児童小説は好きだ。とくに少女が成長していく物語が好きだったりする。仕事で疲れて読むのに児童小説はちょうどいい。活字が少し大きめなのも読みやすい。本書… 続きを読む 人種問題がテーマの児童小説『ジェミーと走る夏』

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岡崎京子の『うたかたの日々』を読んだ

財産を持ち、働く必要のない裕福な青年コランはオシャレな日々を過ごしている。ある日、無理矢理誘われた、幼なじみのイジスの豪華なパーティで、美しいクロエと出会う。原作では、イジスがクロエを紹介する。そのとたん、コランは「あな… 続きを読む 岡崎京子の『うたかたの日々』を読んだ

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ボリス・ヴィアン『日々の泡』(曾根元吉訳)を読む

1970年代、約40年前の20代で読んでいるが、今のほうが何倍もおもしろく読めた。あの頃は、流行のオシャレな小説という感じで読んだのだと思う。転職を繰り返していた頃だが、景気もよくて仕事はいくらでもあった。だから、この小… 続きを読む ボリス・ヴィアン『日々の泡』(曾根元吉訳)を読む

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『占星学とカバラ―生命の木』を速攻で読んだ

ゼブ・ベン・シモン・ハレヴィ 著、丹羽敏雄 訳(出帆新社、2004年4月発行) サイトのビジュアル・デザインに占星術の知識が必要だったんで、市立図書館で選んだ1冊だ。ロンドン在住の著者、ゼブ・ベン・シモン・ハレヴィを知ら… 続きを読む 『占星学とカバラ―生命の木』を速攻で読んだ

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難波鉦異本(なにわどらいほん)で大阪史を学ぶ

もりもと崇 著(エンタープレイン、2010年1月発行) 江戸時代、大坂新町は遊女の和泉がヒロインの歴史マンガ。かなりエロティックなシーンもあるが、和泉の美貌とその付け人の少女の可愛い絵がほとんど。カミさんが女友だちに借り… 続きを読む 難波鉦異本(なにわどらいほん)で大阪史を学ぶ

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