鈴木まもる 作、絵の絵本/ぼくの鳥の巣絵日記

野鳥の観察記録の絵本だけど、半端でない。一家で山の中に住み、生活している著者が日常的に近くの鳥を観察している。雪の降っている冬から始まって、季節が巡っていく順番に、家を中心にした回りの風景が絵が描かれている。もちろん、家と風景は動かない、季節が変わるごとに風景が変わっている。お父さん、お母さん、二人の子どもとイヌとネコが一匹づつの家族が絵の中のどこかしこに描かれている。それと、山の鳥たちも小さく描かれている。

家を中心の風景は左ページに、右ページは、小さく描かれていた鳥たちが、拡大されて、説明文が加えられている。その説明を読んで、左ページの風景を凝視して、鳥を捜す。なんか、それがとてもおもしろいし、あったかい気持ちにもなる絵本だ。

ぼくの鳥の巣絵日記
作・絵 鈴木まもる
発行 偕成社、2005年5月

投稿日:
カテゴリー: 絵本