スーザン・バーレイの絵本/Lollopy(てろんてろんちゃん)

女の子のソフィーはウサギのぬいぐるみ抱いて、森にやってくる。そのぬいぐるみの名前が Lollopy 。一面に咲くブルーベルをつみ取るのに夢中で、ぬいぐるみを大きな木の根元に置き忘れたままに帰ってしまう。夜になって、野うさぎのわんぱく兄弟たちが、自分たちの家の入り口の前にどっかとすわっているぬいぐるみをみつける。結局遊び相手にして痛めてしまったのを、野うさぎのお母さんが修繕し、兄弟たちはおわびに花飾りを首にさげてやる。朝になって、お母さんとやってきたソフィーは、ブルーベルの首飾りがさがっているぬいぐるみを抱いて帰る。宮沢賢治の『どんぐりと山猫』、ブリッグスの『スノーマン』などと同じように、現実と幻想世界を行き来するお話だが、本書はその、さりげなさがとても気持ちいい。

Lollopy
Written by Joyce Dunbar
Illustrated by Susan Varley
(c) 1991
てろんてろんちゃん
えくにかおり訳 ほるぷ出版 1992年発行

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カテゴリー: 絵本