女の子のソフィーはウサギのぬいぐるみ抱いて、森にやってくる。そのぬいぐるみの名前が Lollopy 。一面に咲くブルーベルをつみ取るのに夢中で、ぬいぐるみを大きな木の根元に置き忘れたままに帰ってしまう。夜になって、野うさ… 続きを読む スーザン・バーレイの絵本/Lollopy(てろんてろんちゃん)
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スーザン・バーレイの死を扱った絵本/Badger’s Parting Gifts(わすれられないおくりもの)
死を扱った絵本でも、本書とジョン・バーニンガムの『おじいちゃん』ではずいぶんと違う作品になっている。『おじいちゃん』は生前の祖父と孫娘の交流を見せておいて、最後でいきなり少女に祖父の喪失に直面させて、次に一人で遊ぶシーン… 続きを読む スーザン・バーレイの死を扱った絵本/Badger’s Parting Gifts(わすれられないおくりもの)
ジョン・バーニンガムの死を扱った絵本/Granpa(おじいちゃん)
おじいちゃんと孫娘の仲の良い二人のシーンが会話を伴いながら、バーニンガム独特のテンポで、延々と続く。ちょっとはじめは気づかなかったが、季節が春から順に巡っている。最後、孫娘はおじいちゃん愛用の椅子を見つめている。このシー… 続きを読む ジョン・バーニンガムの死を扱った絵本/Granpa(おじいちゃん)
ジョン・バーニンガムの絵本/Mr Gumpy’s Motor Car(ガンピーさんのドライブ)
『Mr Gumpy’s Outing(ガンピーさんのふなあそび)』の姉妹編。ガンピーさんはドライブに出発すると前作のメンバーが揃って待っていて、のっけてくれと言う。途中、本道をそれて、馬車のわだちに沿って草原… 続きを読む ジョン・バーニンガムの絵本/Mr Gumpy’s Motor Car(ガンピーさんのドライブ)
絵本「妖精の騎士タム・リン」/Tam Lin
ファンタジー作家のスーザン・クーパーがスコットランドの民間伝承を再話したストーリーとウォリック・ハットンの絵になる絵本。スコットランドの勇気ある姫が若者と結ばれる話だが、妖精の世界と現実が接するよくできた物語だ。ハットン… 続きを読む 絵本「妖精の騎士タム・リン」/Tam Lin
ビネッテ・シュレーダー グリム童話の絵本/かえるの王さま
グリム童話のストーリーだけを読んでいると、特別にすごいことはないのだが、一度、ビネッテ・シュレーダーの絵と共に物語りの世界に入っていくとすごいことになる。シュレーダーの絵って、現実から遊離していてあやうい。その特徴が特に… 続きを読む ビネッテ・シュレーダー グリム童話の絵本/かえるの王さま
リスベート・ツヴェルガーの「ノアの方舟」/Noah’s Ark
とても美しく、まるで美術書の趣きのある絵本だ。贅沢でもある。豪華という意味ではない。磨き抜かれた洗練がほとばしり出てくる感じだ。絵、レイアウト、タイポグラフィー、印刷等々から漂ってくるものがすごく洗練されていて、豪華と感… 続きを読む リスベート・ツヴェルガーの「ノアの方舟」/Noah’s Ark
リスベート・ツヴェルガーのホフマンの絵本2/Nussknacker(くるみ割り人形)
「くるみ割り人形」で検索すると同じツヴェルガーでも表紙の違うものが出てくる。画風から判断すると最近のものだろうか。ぼくの見ているのは1978年の初期のもの。初期のツヴェルガー独特の暗い絵だ。「くるみ割り人形」はチャイコフ… 続きを読む リスベート・ツヴェルガーのホフマンの絵本2/Nussknacker(くるみ割り人形)
リスベート・ツヴェルガーのホフマンの絵本1/DAS FREMDE KIND(ふしぎな子)
リスベート・ツヴェルガーの1977年に挿絵を書いた第1作。絵にはすごみみたいな気迫がみなぎっている。色使いは後期の明るさからは想像できない暗さだ。幻想性がページからわき上がってくるようだ。ドイツ語版を見ていて、絵だけを楽… 続きを読む リスベート・ツヴェルガーのホフマンの絵本1/DAS FREMDE KIND(ふしぎな子)
リスベート・ツヴェルガーのグルム童話の絵本2/The 7 Ravens(7羽のからす)
7人の兄が魔法の呪いでカラスになったのは、自分のせいだと思いこんだ妹は、兄たちの呪いを解くために旅立つ。最後は、無事に呪いがとけて、人間の姿に戻った兄たちと抱き合うシーンだ。「ヘンデルとグレーテル」でも妹が兄を助けて、少… 続きを読む リスベート・ツヴェルガーのグルム童話の絵本2/The 7 Ravens(7羽のからす)