リスベート・ツヴェルガーのグルム童話の絵本2/The 7 Ravens(7羽のからす)

7人の兄が魔法の呪いでカラスになったのは、自分のせいだと思いこんだ妹は、兄たちの呪いを解くために旅立つ。最後は、無事に呪いがとけて、人間の姿に戻った兄たちと抱き合うシーンだ。「ヘンデルとグレーテル」でも妹が兄を助けて、少女は父に抱きついて終わっている。両作品とも兄のために命がけの働きをする少女だが、その少女への思いの必死さが伝わってくるツヴェルガーの絵だ。「7羽のからす」の妹はグレーテルにくらべて、洗練されてくる。

ぼくの見ている英語版の初版は1981年。原書のドイツ語版は分からない。調べていたら下記のページが見つかった。表紙の美しい写真が多数掲載されている。
Childscapes.com の Lizbeth Zwerger ページ

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カテゴリー: 絵本