読書メモ:絲山秋子著『エスケイプ/アブセント』

初出「新潮」2006年11月号 二度読んだが、一度目よりさらに面白かった。たぶん、これからも何度か読むだろう。絲山秋子の著書は『イッツ・オンリー・トーク』 から始まって、『袋小路の男』、『海の仙人』と単行本を読んできた。… 続きを読む 読書メモ:絲山秋子著『エスケイプ/アブセント』

読書メモ:絲山秋子著『イッツ・オンリー・トーク』

イッツ・オンリー・トーク(文学界 2003年6月号) 蒲田のアパートに住んでる売れない絵描きの優子が主人公。いろんな男たちとの関係、距離感。ロバート・フリップとエイドリアン・ブリューのクリムゾン。 第七障害(文学界 20… 続きを読む 読書メモ:絲山秋子著『イッツ・オンリー・トーク』

別冊太陽 日本のこころ119 中上健次

いまさら中上健次を読み始めた。中上の小説は泥臭いと思って読まないできた。ぼくは若い時からおしゃれな恋愛小説が好きだった。フランスの翻訳小説とか、日本の作家なら谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫などの耽美的なやつが好きだった… 続きを読む 別冊太陽 日本のこころ119 中上健次

熊本一規、辻芳徳著『がれき処理・除染はこれでよいのか』

熊本一規、辻芳徳著『がれき処理・除染はこれでよいのか』を読んだ。「がれき利権」と「除染利権」と「帰還推進」がセットで行われている構造が分かりやすく説明されている。大阪市長はがれきの受入を表明している。その政治的背景と健康… 続きを読む 熊本一規、辻芳徳著『がれき処理・除染はこれでよいのか』

アンドリュー・クレメンツ著『はるかなるアフガニスタン』

アンドリュー・クレメンツ著、田中 奈津子訳(講談社文学の扉、2012年2月発行、原作2009年) 非常におもしろい小説だった。物語の展開が気になって、どんどん読んでしまった。ほんとにうまいことストーリーを組み立てていると… 続きを読む アンドリュー・クレメンツ著『はるかなるアフガニスタン』