ぼくはウィリアム・スタイグの絵本が大好きだ。どれもこれもバカバカしいストーリーだ。そんな絵本を書き続けた人はちょっといないと思う。本書はそのスタイグの自伝的な絵本。1916年、スタイグが8歳の時の物語だ。ニューヨークのブ… 続きを読む ウィリアム・スタイグの絵本 / みんなぼうしをかぶってた
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アンジェラ・バレット絵の絵本 / 絵本 アンネ・フランク
アンジェラ・バレットは『白雪姫』を見て、たちまち虜になった。シーンの空気さえも描いているような精緻な絵だが、『白雪姫』は所詮、物語の世界だ。現実と物語には越えられない壁がある。しかし、『絵本 アンネ・フランク』はこちらの… 続きを読む アンジェラ・バレット絵の絵本 / 絵本 アンネ・フランク
ジョン・バーニンガムの絵本/エドワルド
「Copyright (c) 2006 by John Burningham」と奥付にあるから、新しい絵本なんだ。1936年生まれのバーニンガムの70歳の作品ということになる。男の子が主人公だけど、基本的に今までのバーニ… 続きを読む ジョン・バーニンガムの絵本/エドワルド
スズキコージの絵本/ガッタンゴットン
スズキコージの絵本だ。 スズキコージの汽車だ。 汽車がスズキコージの世界を走っている。 ガッタンゴットン 著者 スズキコージ 発行 平凡社(2006年6月)
鈴木まもる 作、絵の絵本/ぼくの鳥の巣絵日記
野鳥の観察記録の絵本だけど、半端でない。一家で山の中に住み、生活している著者が日常的に近くの鳥を観察している。雪の降っている冬から始まって、季節が巡っていく順番に、家を中心にした回りの風景が絵が描かれている。もちろん、家… 続きを読む 鈴木まもる 作、絵の絵本/ぼくの鳥の巣絵日記
ドン・フリーマンの絵本/とんでとんでサンフランシスコ
作者はサンフランシスコ州の生まれで、ニューヨークに出て、絵の勉強をしながら、ジャズ・トランぺッターとして生計を立てていた、と解説にあったので興味を持った。40年代より子どもの絵を描き始めたとある。ある有名なジャズ・ピアニ… 続きを読む ドン・フリーマンの絵本/とんでとんでサンフランシスコ
トニー・ロスの妖精の絵本/A Fairy Tale
トニー・ロスの絵本は、マンガのようなタッチでユーモラスな動物たちが登場するものが多い。本書はちょっと違う。人間の物語だし、絵のタッチだっていつもと違う。大変な力作なんじゃないかとぼくは思っている。とある街に Bessie… 続きを読む トニー・ロスの妖精の絵本/A Fairy Tale
赤羽末吉の鬼の傑作絵本/鬼のうで
鬼が切られた腕を取り戻しにくる話。そういう鬼の話は「御伽草紙」や「太平記」などに見られるそうで、本書はそうした古典をもとに著者が絵本化したもの。絵も文も著者によるものだが、その両方共、なみなみならない力が注がれている力作… 続きを読む 赤羽末吉の鬼の傑作絵本/鬼のうで
片山健のネコ絵本の大傑作/タンゲくん
本書はネコ絵本の大傑作だ。ある日、平均的中流家庭風の一家団欒の夕餉どき、縁側からのっそりと見知らぬネコが入ってくる。そらが、そのまま居着いてしまうというストーリー。そのファーストシーンの夕餉がすごい。まだちゃぶ台を使って… 続きを読む 片山健のネコ絵本の大傑作/タンゲくん
シャーロット・ヴォーグの絵本/Here Comes the Train(でんしゃがくるよ)
シャーロット・ヴォーグならではの暖かさと優しさとユーモアがいっぱいの絵本。ストーリーはほとんどないに等しい。父さんと幼い姉と弟の3人が自転車で小さな鉄橋に向かう。電車の通過を鉄橋の上から見るんだ。やっぱり見物する人たちが… 続きを読む シャーロット・ヴォーグの絵本/Here Comes the Train(でんしゃがくるよ)