祝 インテルiMac 購入1周年!

昨日、ProCare を一度も使わなかったと書いた。アップルストア心斎橋のセミナー・スケジュールを見ていたら、ProCare ユーザーを対象にした無料セミナーの案内があった。その中に受講したいものがあり、購入期日を確かめたら3月1日で、有効期間が切れていた。3年保証の AppleCara Protection Plan を購入しているので、ProCare を更新するつもりはない。ぼくにとって ProCare は、あくまでもインテルiMac の初期不良対策のための保険だった。ぼくのカンだが、大きな不具合はもう発生しない、大丈夫だと思う。

それで、改めてインテルiMac 購入から1年が経過したことを認識したのだが、ひょっとして、購入後にこんなに手の掛からなかった Mac は初めてではないだろうか。OS X になってからは良好な状態になっているせいもある。でも OS X も初期はこちらの知識不足、不慣れもあり、何かと手が掛かっていた。インテルiMac 購入の際は OS X には慣れていた。しかし、CPU が変わるといる Mac 最大の大改革のわりには拍子抜けするほど波風の立たない1年間だった。素直に祝福したい気持ちだ。

2005年6月、アップルの世界開発者会議で Mac へのインテル製CPU搭載が発表されて大きなニュースになった。搭載機の発売は2006年と言われた。ぼくは2006年前半に新しいMacの購入を予定していた。最初のインテルMacは怖くて買えない。最後の G5 iMac を買うつもりでいた。しかし、インテルiMac の登場は予想に反して早かった。2006年1月9日、サンフランシスコで開催された Macworld Conferene & Expo 2006 に、インテルCPUを搭載した「iMac」と「MacBookプロ」が登場した。

買うのは最後のG5機と決めていたのに、実際にインテルiMacを目にしてしまうと迷いに迷った。やっぱり、初号機を使いたい・・・、たんなる新しもの好きなんだが、趣味のMacではない。仕事で使っているアプリケーションが動かなかったら、かなりヤバい。でも、欲しい。3ヵ月間、情報収集に努めながらも迷う続けて、今から一年前の3月1日に、インテルiMac を購入した。結果論だが、これを選択して本当に良かった。

Macの購入履歴です。
1987.12.25 Mac Plus / 8MHz
1991.01.08 Mac SE30 / 16MHz
1992.10.28 Mac IIci / 25MHz
1994.03.31 Mac Quadra650 / 33MHz
1994.08.01 Mac Powerbook 520
1996.01.25 PowerMac 7500/100
1999.02.23 PowerMac G3 DT233
2002.11.28 iMac 800GHz 17″
2004.04.20 iMac 1.25GHz 17″
2005.10.15 Mac mini 1.42GHz G4
2006.03.01 iMac 2GHz Intel Core Duo

今年の12月が来るとMacを使い始めて20年になる。こうして、機種名を眺めているといろいろな記憶がよみがえる。Plus、SE30、IIci の頃が一番エキサイティングだったと思う。Mac Quadra650、PowerMac 7500/100、PowerMac G3 DT233の頃は正直、つまらなかった。Macも単なる産業機器でした。DTPで必要だから使っているという感じ。OS X の発表とかあったけど、QuarkXPress3.3で仕事をしていたので、OS8.1を使ってた。だから、新しいMacの増設が必要になったときに、OS8.1で動くMacが店頭にはなくて、中古の PowerMac G3 DT233 を予約して買ったものです。

PowerMac 7500/100 には思い出が多い。当初は「Open Transport」が不安定で、フリーズの嵐に見舞われたものです。でも、OSのバージョンが上がる度に安定し、G3の333MHzのアクセラレータを入れたこともあり、とても長期間使った機種でした。カバーが簡単に開き、拡張カードやメモリの装着が簡単でした。この PowerMac 7500/100 の経験があるから、インテルMacの選択につながったとも言えます。もしも初期は不調だったとしても、OSのアップデートなどで、いずれは大丈夫だろうと思ってました。でも、最初から、なんの問題もなかった。

話は戻って、OS8.1ですが、とにかく長期間使った。OS X が雑誌などを賑わしている中で、自分の意思ならしかたないけど、仕事がらみで選択の余地がないというのがつらかった。いずれ、Windowsマシンへの移行を決断することになるのでは、という不安も抱えていたのがこの頃でした。iMac 800GHz 17″ は、OS X ですが、OS 9 でもブートができる貴重なマシンでした。これを入手したことが大きかった。いつも通りに OS 9 で仕事をしながら、ゆっくりと OS X に慣れることができたからです。

その時、OS X 10.2 で初めて X を体験して、Mac OS X に強く将来性を感じて、Windowsマシンへの移行はそれ以来は考えないようになりました。今、インテルMacを問題なく使ってるけど、これは OS X の力に負う所が多いと感じてます。OS 9 から、X への切換えには、得意先との軋轢とかいろいろとありました。 もちろん、慣れ親しんだ OS 9 と X の違いも大きくて、覚えるまでは大変です。でも、テクノロジーの進歩に合わせる方が精神衛生上はいい。これは長い8.1の経験から感じることです。

Mac OS X は、Plus、SE30、IIci の第1ステージ、Quadra650、PowerMac 7500/100、PowerMac G3 DT233 の第2ステージに続く、第3ステージです。かつてのような、こころがときめくエキサイティングな思いはないけど、不満もない、といったところです。エキサイティングな部分はもっぱら Web にあるので、もうコンピュータに「何か」を求める必要がないのかもしれません。