古物屋から買ったジョージーのベッドは魔法のベッドだったというお話し。ジョージーには窮屈になったベッドを見て、おばーちゃんとかーさんがとーさんに連れてってもらって、ショッピング・センターで新しのを買っておいでという。とーさんとジョージーは途中、古物屋を見つけて、そこで買ってしまう。家に帰ると、かーさんはカンカン、なんでこんな汚いベッドを買うんだって。
ベッドには呪文がかすれてるが、ジョージーはいろいろ試して、ベッドの魔法が起動する呪文をみつける。それからは、毎夜ベッドに乗って旅をする。旅するガンをベッドで休ませたり、魔女たちと競争したり、妖精たちにお話を読んできかせたり、作者は、まあー、よーいろいろ思いつくものだ。感心するわ。ナンセンス度がかなり深い絵本で、あっちの世界へ行ってみたい気持ちを手助けしてくれる絵本だと思う。就寝前、たまにだけど、このまま朝を迎えないかも・・・なんて思うことがあるよ。それより、朝になったら旅から戻ってなかったりして、というふうに想像する方が面白いかも・・・。
旅するベッド
作 ジョン・バーニンガム
訳 長田弘
発行 ほるぷ出版、2003年1月