シリーズ1に比べたら、この2冊目はちょっとインパクトが薄い。でも、作者のアンナ・ヘグルンド独特のタッチが描く、クマのミーナの表情は本当におもしろい。感情の表現がほんとにいいわ。
春のさわやかな朝、ミーナとコーゲのカップルは家の前でコーヒーをしている。ミーナが楽しいわーと思っていたのもつかの間で、コーゲはモグラの誘いで単車の後ろに乗せてもらって、どっかへ行ってしまう。頭にきたミーナは家出する。でも、コーゲを心配させるのも悪いと思い、帰ることにする。でも、コーゲをいらつかせてやろうと、できるだけゆっくり、ゆっくりと帰る。しかし! なんと、コーゲはまだ帰ってない。
そこへタイミング良く、リス君のお誘いがあって、再び外出する。今度はコーゲが帰ってきて、ミーナがいないのでイラつくという、ありそうなお話。
ま、最後は仲直りするんだけど、ほんわかした展開がとても温かい絵本。表紙と裏表紙の絵をじっとみているが見飽きない。装丁も素敵な絵本。
ふたり――ミーナの家出
作 アンナ・ヘグルンド
訳 菱木晃子
発行 ほるぷ出版、1999年7月