Soulmarine Production、アンビエント・ジャズの耽美なサウンド@nu things

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2007年7月27日、大阪中央区南本町の nu things の「WORDS AND SOUNDS」というイベントに行ってきた。4つのバンドのライブだったが、Soulmarine Production が良かった。感性が合うというかすっぽりとはまった。

前日は同じ場所で阿木譲氏のDJ「Somethin’ Else, Somethin’ Nu」を聞いたばかりだ。それは、すごくエキサイティングがDJで、こちらのテンションに比例して快感も増すが、快感を得るのは簡単なことではなかった。60年代ニューヨークのハードバッパーのエモーションに金縛りにあったと言えなくもない。ほんと、疲れた・・・。

そんな翌日のイベントでSoulmarine Productionのサウンドに出会ったとき、郷愁めいた優しさを感じてホッとした。郷愁と言ったって、故郷喪失者の都市風景。昨夜のDJでは、バッパーのエモーションに満たされて脳内が踊っていたが、Soulmarine Productionのサウンドでは、共犯めいた共感を得られて脳が喜んでいる――そんな感じだった。

ピアノとエレクトロニクス・サウンドが融合して、無機的なアンビエント・ジャズのサウンドを創り出している。壁面に投影されている、プレイヤーの用意した映像がぼくたちをサウンドに秘められた耽美な世界へと誘っている。映像が聞く者とプレイヤーとの共感に一役買っている。

長い1曲目が終わって、2、3曲目にゲストのAmyさん(ヴォーカル)が入って、都市風景がさらに広がった。素敵な夜だった。もう少し聞きたい未練がいつまでも尾を引いている。

写真はAmy(左)、Soulmarine(右)