先週は、Macromedia Contribute でのトラブルにちょっとあせってしまった。まず、Contribute の「編集」画面にすると文字化けがしてページの変更ができない、とクライアントからメールがあったのが始まり。クライアントのContributeはぼくがパッケージを購入して持っていって、インストールして設定をしたもので、Windows版のバージョン1のはず。ぼくがMacにインストールしているのは、Contribute3で、Windows XP のはContribute2。
実は、この数年というものぼくはContributeを使っていない。日常的に使っているとどうということのないソフトだけど、初めて使う際とか、長年使ってないと非常に戸惑う。自分一人で完結しているわけではなく、一つのWebサイトをぼくと遠く離れたクライントの両者で管理できるソフトだからだ。つまり、クライアント側では、Dreamweaverのような高価で高機能のソフトを持たなくても、廉価なContoributeを使って、ブラウザー上で修正する感覚で作業ができるという優れたソフトだ。
今回の文字化けは、こちらでサイトのHTMLを見直して一部変更したりと試しつつ、CSSが原因と分かった。<font-family>から日本語書体を外してしまったのが原因だった。
それで一件落着したら、数週間前に大幅変更したページが元に戻っている、という指摘。これにもあせる。どうやら、HTMLを変更して再アップした際にぼくの方の古いデータで上書きしたらしい。こういうことが起こらないように、DreamweaverとContributeの連携が設計されているはずなんだけど、上書きされてしまった。
これは、「前のバージョンへロールバック…」の機能で簡単に戻せる。せっかくだから、手順をメールで知らせて、クライアントの担当者ご自身に実行してもらった。これはぼくが実行してしまうより、ずっといい。無事、元のバージョンに戻ったと連絡があったので、ほんとうにホッとした。担当者さんも、こらからは変更の際のプレッシャーが軽減するはずだと思う。
ちょっと気になったので、Contribute関係の書類を閉じてあるファイルを出してきたが、以下の資料が出てきた。
・ContributeではじめるWebページ作成(2003.6.11)
・Contributeで変わるWebサイト運用(2003.6.11)
・制作会社がContributeをクライアントに納品するメリット(2003.9.10)
(全て Global Design 社制作)
2003年6月のものはバージョン1、同年9月にはContribute2のマクロメディア社による販促のセミナーのもの。思い出すとすごい熱気だった。大きなホテルの会場に何百人も集まっていた。これこそ、クライアントとの良好な関係を作れる素晴らしいソフトだと思ったものだ。
当時は、神戸で行われた地元のグループが主催するContribute勉強会にも参加している。ぼくも随分と入れ込んだものだ。そうそう、アップル社の「.mac」に加入していると、Contributeが優待価格で買えるなんてこともあった。この優待で1本購入したこともあった。
その時にぼくが勧めて導入したのは2社。1社はページへの追加や小さな変更をコツコツと続けている。Contributeに関しては音沙汰のなかったもう1社だが、トラブルの解決には時間を使ったけれど、活用を始めたようで嬉しかった。
最近は、かつてのようにContributeの話題を聞くこともなくなった。アドビ社の今回のバージョンアップ、「Adobe Creative Suite 3 Web Standard」にはちゃんと「Contribute CS3」がある。アドビ社もContributeを見捨てないようだ。ぼくはこのバージョンアップを今の所予定していないが、心強い。