1998年アメリカ映画、スティーヴン・ソダーバーグ監督。書いている今、気がついたけど、ソダーバーグ監督って、『セックスと嘘とビデオテープ』(1989年)なんだ。ずいぶんと評判になってた映画だよね。タイトルに惹かれて、もちろん見たけど、ちょっと感覚的に合わなかった。
『アウト・オブ・サイト』はジョージ・クルーニーが銀行強盗のプロで、ジェニファー・ロペスが連邦保安官という犯罪映画だけど、犯人とデカができてしまうというコメディに近い、ラブ・ストーリー。おもしろい。
クルーニーの銀行強盗は銃を使わないで、ダマしてお金をとっていくってな感じ。刑務所を行ったり来たりしてる。脱獄現場にたまたま連邦保安官のジェニファー・ロベスが居合わせたんで、二人は車のトランクの中で移動するはめになる。狭いトアランクで身体をピッタリと密着させて、映画の話しなんかしてておもしろい。ボニーとクライドみたいに死ねたら本望だとか、言ってるうちに女連邦保安官も映画好きらしくて、話しがあってしまう。
大きな窃盗計画とそれを追う連邦保安官だから、おもわぬところで鉢合わせしたり、ま、都合のいい話しなんだけど、ジェニファー・ロペスがかっこいいんで、細かいことはどうでもよくなる。ラストも盛り上げて、ひねりが効いておもしろかった。