小説『マンハッタン物語』最後のシーンのジャズを聞く

小説『マンハッタン物語』の主人公クロードは自作のビアノコンチェルトの初演を控えた前夜、ジャズクラブに行く。講演先の初めての都会だが、オーケストラのコントラバス奏者が演奏していると聞いて、やって来たバーだ。クロードはクラシック界に彗星のように現れた天才ピアニストだが、ジャズにも惹かれている。ジャズクラブで、実父と出あう運命的な出会いとなるが、クロードは知らない。父もその事実を明かせないままに、クロードをステージに誘う。

ピアノトリオによるステージで、最初のステージでは「ブルー・モンク」がプレイされたことだけが書かれている。2ndステージは、「アイル・リメンバー・エイプリル」からスタートして、「グリーン・ドルフィン・ストリート」、「スロー・ボート・チャイナ」。そして、父のピアニストはクロードをステージに誘って、二人で並んで座る。クロードの提案で、「ハニーサックル・ローズ」を演奏する。なお、『マンハッタン物語』は邦題。原作は『Body & Soul』。今日は、順を追ってこれらの曲を聞いていた。

「ブルー・モンク」
Thelonious Monk『Thelonious Monk Trio』
Prestige 7024
Thelonious Monk (p)、Percy Heath (b)、Art Blakey (ds)
1954.9.22

「アイル・リメンバー・エイプル」
Bud Powell『The Bud Powell Trio』
Roost
Bud Powell (p)、Curly Russell (b)、Max Roach (ds)
1947.1.10

「グリーン・ドルフィン・ストリート」
Wynton Kelly『Kelly Bluse』
Riverside 298
Wynton Kelly (p)、Paul Chambers (b)、Jimmy Cobb (ds)
1959.3.10

「スロー・ボート・チャイナ」
Charlie Parker『The Complete Royal Roost Live Recordings on Savoy Years』
Savoy
Kenny Dorham (tp)、Charlie Parkr (as)、Al Haig (p)、Tommy Potter (b)、Joe Harris (ds)
1949.1.1

「ハニーサックル・ローズ」
Thelonious Monk『The Unique』
RIVERSIDE 209
Thelonious Monk (p)、Oscar Pettiford (b)、Art Blakey (ds)
1956.3

「Body & Soul」
Bud Powell『Jazz Giant』
Verve
Bud Powell (p)、Curly Russell (b)、Mac Roach (ds)
1950.2

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カテゴリー: Music