ふたり――2ひきのくまの物語 / アンナ・ヘグルンドの絵本「ふたり」シリーズの1

スェーデンの人気絵本作家アンナ・ヘグルンドの3部作『ふたり』の第1作目。可愛いクマのカップルが表紙の絵本だが、たぶん著者は読者に子どもを想定していないと思う。内容は、若い二人の生活で生じる、男女間の微妙なズレを描いている… 続きを読む ふたり――2ひきのくまの物語 / アンナ・ヘグルンドの絵本「ふたり」シリーズの1

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かきねのむこうはアフリカ / アンナ・ヘグルンドのほのぼのタッチが胸を打つ

ベルギーの作家、バルト・ムイヤールトのお話にスェーデンの絵本作家の絵。隣人とのふれあいを温かくユーモラスに描いた絵本。ぼくのとても好きな絵本。主人公の少年は両親と3人暮らし。お隣さんの旦那さんはフランス人らしくて、いつも… 続きを読む かきねのむこうはアフリカ / アンナ・ヘグルンドのほのぼのタッチが胸を打つ

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シドニーの選択 / マイケル・ド・ガズマン著、親子関係をリアルに描く現代の児童文学

優しいだけの児童文学を読みたければ、本書をパスした方がいい。現代の親子関係を厳しくリアルに描いているから。しかし、その先にある結末ゆえ、その優しさにホッとできる。とてもいい小説だった。 12才の男の子、シドニー・T・メロ… 続きを読む シドニーの選択 / マイケル・ド・ガズマン著、親子関係をリアルに描く現代の児童文学

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ふたつめのほんと / パトリシア・マクラクラン作のチェロを習う少女が主人公の児童書

チェロのレッスンを受けている11歳の女の子ミナーが主人公。母親は小説家で、料理も掃除もにがて。家の中はいつも片付いてなくて、ゴミがちらかってる。ミナーはそんな家の中を気にしてるけど、開業医をしている父親は、全然気にしてな… 続きを読む ふたつめのほんと / パトリシア・マクラクラン作のチェロを習う少女が主人公の児童書

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ビロードのうさぎ / あっちの世界とこっちの世界がつながる幸福感

例えば、ジョイス・ダンバー(作)とスーザン・バーレイ(絵)の『てろんてろんちゃん』のように、あっちの世界とこっちの世界がどこかでつながる。つながることで幸福な気持ちがジワーと湧き出てくる。『ビロードのうさぎ』はそんな巧み… 続きを読む ビロードのうさぎ / あっちの世界とこっちの世界がつながる幸福感

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かかし / 老農夫の孤独がひしひしと伝わる絵本

街から遠く離れた農場を一人できりもりする老いた農夫の物語。家族はとうの昔に亡くなった。長年暮らした愛犬も死んでしまった。農夫は一人で生きている。ある日、うるさい鳥を追い払うために「かかし」を作ってトウモロコシ畑の横に立て… 続きを読む かかし / 老農夫の孤独がひしひしと伝わる絵本

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ハーニャの庭で / ネコのハーニャを中心に自然の中の生活を描く、どいかやのあったかい絵本

どいかやの絵本に出会ったのは『やまねのネンネ』(2002年)が最初。ヤマネは山林に住むネズミに似た小動物。ころころとまるまって冬眠している姿がほんと、可愛かった。 本書は山の途中の小さな家の裏山と斜面に囲まれた小さな庭の… 続きを読む ハーニャの庭で / ネコのハーニャを中心に自然の中の生活を描く、どいかやのあったかい絵本

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マンハッタン物語(上)/ フランク・コンロイ著、音楽小説の傑作

上巻の最後、主人公のクロードは高校卒業を控えた年、現役ピアニストでモーツアルトを弾いたら右に出るものはいないと言われているフレデリクスからモーツアルトのK365、ダブル・ピアノ・コンチェルトのセカンド・パートを依頼された… 続きを読む マンハッタン物語(上)/ フランク・コンロイ著、音楽小説の傑作

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マンハッタン物語(上)/ フランク・コンロイ著、音楽小説の傑作

上巻の最後、主人公のクロードは高校卒業を控えた年、現役ピアニストでモーツアルトを弾いたら右に出るものはいないと言われているフレデリクスからモーツアルトのK365、ダブル・ピアノ・コンチェルトのセカンド・パートを依頼された… 続きを読む マンハッタン物語(上)/ フランク・コンロイ著、音楽小説の傑作

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ひとりぼっちの不時着 / ゲイリー・ポールセン著の児童書

セスナ機がカナダの森林地帯に不時着して、乗っていた13歳の少年ブライアンが大自然の中で一人で54日間を生き延びるサバイバル小説。原題の「Hatchet」は「手おの、(アメリカインディアンの)いくさおの」と辞書に出ていた。… 続きを読む ひとりぼっちの不時着 / ゲイリー・ポールセン著の児童書

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