ネヴィル・ブロディの２冊目の作品集。1989年から1993年の作品が収録されている。前作とはガラリと変わった印象を受ける。鋭角的なタイポグラフィーとレイアウトから曲線やぼかし画像を使ったコラージュの多用へと変化している。優しさへの変化のようだが、鋭角的感性であることに変わりがないと思う。そして鋭いカラーの組合せが刺激的。
東京のDigitalogue（デジタローグ）のビジネスカード（1993）から始まり、最後もデジタローグだ。同社の１ページ大の大きくて美しいマーク、そして当時、評判だったCD-ROM『Yellows』のカバーデザインだ。非常に懐かしいデザインもある。それは .Too コーポレーションの1992年の東京と大阪の Graphic Arts Message に関するもので、ロゴやポスターなど様々なデザインが掲載されている。
.Too とは版下用品などを旧社名「いずみや」の時から購入している長い付き合いがあった。そのせいで最初のMacであるMacPlusを.Tooから購入している。1987年12月のことだ。だから、1992年の大阪の Graphic Arts Message の案内状を営業マンが持ってきた。Mac一色の大きなイベントだったことを思い出す。1991年にはSE30を92年には Mac IIci を購入している。Macでデザインすることが爆発的に始動した時代だった。本書にもそのエネルギッシュな痕跡を見ることができる。
The Graphic Language of Neville Brody 2
(C) 1994 Neville Brody
Text and captions (C)1994 Jon Wozencroff
THAMES AND HUDSON