彼女は最高 / エドワード・バーンズ監督の小粋なラブ・コメディ

1996年アメリカ映画。兄弟二人の恋愛を描いたラブ・コメディ。兄の方が主役で監督のエドワーズ・バーンズ本人が演じている。さわやかで嫌みのないとてもいい感じの男優さん。映画ではミッキーといって、前はどうだったか知らないが、今はイエローキャブの運転手をしているビンボー人。一方、弟はやり手のビジネスマンらしくて、運転手付きの車に乗っている。この二人が親父さんの家に集合して釣りに行くところからはじまる。家の裏からプレジャーボートを出す。おー、どこの地方の話かと思ったら、ブルックリンとスーパーが出た。弟もウォールストリートで働く証券マンだ。

ブルックリンに、こんなひなびた土地があるんだ。ほかにも出てくるバーなんかがニューヨークっぽくないところがいい。で、この映画のラブ・コメディ度はちょっと大人っぽい。これに比べたら、メグ・ライアンとかジュリア・ロバーツのラブ・コメディはお子様向けという感じ。といってもラブ・シーンなどは全くない。会話がひたすら面白い。だから、ウディ・アレンの映画に似ているかもしれない。

キャメロン・ディアスも出ているが、あまり魅力的じゃなかった。なんといっても、兄のミッキーと結婚するホープ役のマクシーヌ・バーンズがよかった。パリのソルボンヌ大学へ行く予定の役だからインテリ風で、セクシー。とてもいい感じだった。会話はセックスを中心にかなり突っ込んだ内容だけど、これを家族でやるか・・・という風で笑わせる。最後もハッピーエンドで、質の高いラブ・コメディだった。

本作はエドワード・バーンズの2作目。1作目の『マクマレン兄弟』が有名らしい。これもラブ・コメディ。ぜひ見たい。

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カテゴリー: Movie