マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本 / おやすみなさいおつきさま

先日読んだ『My World』と同じコンビの絵本。マーガレット・ワイズ・ブラウンの文でクレメント・ハードの絵だ。こちらの方が『My World』より2年早い1947年に出版されている。ウサギが登場し、緑と赤を使った大胆な配色の部屋なども同じだ。ストーリーはあってないようなもので、幼いウサギの子が部屋のいろいろなものに「おやすみなさい」と言うだけ。情景も部屋から出ることはない。しかし、反復するリズムがなんともいえない気分にさせてくれる。もちろん、全くの幼児向けの絵本なんだけど、ちょっと・・・ではなくて、全くいい感じ。

なお、本書の成り立ちの背景を解説したレナード・S・マーカスによる『ブラウンとハードの生涯』がある。それと『おやすみなさいおつきさま』が一冊になって『〈おやすみなさい おつきさま〉ができるまで』のタイトルで出版されている。

おやすみなさいおつきさま
原題 Goodnight Moon
著者 マーガレット・ワイズ・ブラウン(Margaret Wise Brown)
絵 クレメント・ハード(Clement Hurd)
訳 せたていじ
発行 評論社

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カテゴリー: 絵本