1週間前に初めて義歯を装着した。今日はその後の様子を見る検診だった。抜歯の跡の凹凸がまだ残っており、それが少しづつたいらになるが、それまでは義歯を調整していくらしい。今日は、義歯を支える両側の金属部分を締め付け強度の調整だけ。
1月04日 抜歯
1月24日 義歯の型をとる
2月01日 義歯を装着
2月08日 義歯の点検(次回は1ヵ月後)
先週の初めての義歯の装着は調整に時間をかけていた。抜歯跡の歯肉と義歯の接触面は後々調整可能だという物質を塗るように貼っていた。はぎ取ってまた、接触面に合わせたものを貼っていくのだろうか。質問をしなかったので余り詳しいことは分からない。ともかく、現在の状態は最終決定ではないらしい、調整をし続けることを先生は強調されていた。
さて、調整の終えた義歯の装着を自分でやってみてください、と言われて手鏡を渡された時は、思うように装着できなかった。これは難しい、というのが最初の感想だった。しかし、装着は1日でほぼ慣れた。装着時の違和感も日に日に薄れて、1週間もたたないうちに、仕事中などは義歯の存在を意識していない状態になって、一安心。まず、義歯の初期の目的は、ものを噛むというよりも、抜歯跡(ぼくの場合は3本分)の空白が埋まっていることの安定感だ。それって、口を閉じている時の歯の噛み合わせが、左右に均等になっていることだ。
噛む方はどうかというと、まだまだだ。でも、柔らかいものは意識して義歯の方で噛むようにしている。初日は、全く味気ない感じで、もう美食とは無縁かとちょっとだけ悲観した。1週間後の今は味気なさはあるものの悲観するほどではなくなってきた。時間をかければかなり慣れると思う。
初めての装着時に医院から渡された義歯についての注意書から要点を下記に記す。
義歯に慣れる
1. 義歯に慣れるには日数がかかる。気長に。
義歯の取り扱い
1. 正しい持ち方、入れ方、はずし方を覚える。
(決して噛んで入れない)
2. 最初は鏡を見ながら練習
3. 食事は、飲み込むことから初めて、柔らかいもの、小さく切ったものから、ゆっくりと。
4. 始めはしゃべりにくいので、ゆっくりと。
義歯の清掃
1. 毎食後、義歯を外して流水下で歯ブラシで磨く。
2. 熱湯をかけない。変形の原因となる。
3. 残っている歯や歯ぐきも磨く。
夜間の装着
1. 就寝時ははずす。口の中を休めることができる。
2. 外した義歯は水につけておく。乾燥すると変形することがある。
以上を一項目づつ読みながら、懇切丁寧に指導してくださった。上記の他に、ちょっとはずしてティッシュでくるんだものを、家人が捨てた、という事例が多いそうだ。また、外して、そのまま置いておいたら、愛犬が噛んでいた、ということもあるので注意するように言われた。外した義歯は水につけておくので、蓋のついた専用容器を用意するのがいいと進められたので、東急ハンズで調味料を入れるガラス製の広口の小ビンを買った。こういう小物に凝るのがせめてもの慰めだ。