化学調味料って・・・

ウチでは、昼食後はNHKテレビの連続ドラマ『芋たこなんきん』を見ながら一休みしている。今日は、そのドラマの話ではなくって、化学調味料について・・・。ドラマの後の「スタジオパーク」というバラエティ番組のゲストに可愛らしい女優さんが出て来たので、つい、スイッチを切らなかった。実は、勅使川原 郁恵さんという元冬季オリンピックはショートトラックの入賞選手だという。彼女が手料理を実際に作る段になって、「わたしは、化学調味料と砂糖は使いません。」と言ったのを聞いて、2ヶ月前にもあるセミナーで講師の有名実業家も同じことを言っているのを思い出した。母親は化学調味料は一切、使わない人だった。おかげで今の健康な身体があると思って母親に感謝している、と40代の実業家が言っていた。

化学調味料や白砂糖が身体に良くないって言うことは健康に関する本などを読むとよく目にする。お歳暮のシーズンなんで、思い出すけど、父親は少し大きめの会社のそこそこの役職にあったので、子どもの頃はお歳暮やお中元がかなり届いていた。その中に必ずあったのが化学調味料だった。小学生の高学年の頃からだよね。食卓には必ずその科学調味調の小さな容器が置かれるわけ。最初は、ふたにいくつか開いた穴も小さかったけど、消費量を拡大するためか、大きくなった。

あの頃は、ほうれん草のおひたしから漬け物その他、なんでもかんでもに振りかけるのが習慣になってた。ほんとうのところ味は分からなかったと思う。ただ、化学調味料を振りかけるというのが文化的生活に思えたんだと思う。そうそう、唐揚げとか、フライ、ハンバーグなんかもその頃から母が食べさせてくれた。横に添えてキャベツの細切りを残すと、ビタミンCだから、食べなさい!なんてね。そういう食事が先進的文化のように思えてたんだな。純和風なおかずは古い食習慣と見るようになっていった時代だった。

ところが、ぼくは、魚がとても好きで、洋風よりも純和風おかずの方が好きで、母には随分と抵抗したものだ。その一つが化学調味料だった。たぶん、ぼくは掛けすぎていたのかもしれない。ある時、いきなり、味に違和感を覚えて、一切使わなくなった。自分が使わないとなると、やれ、みそ汁には入れるな、なんて、各自が使うのは自由だけど、調理には使うな、なんてうるさいことを言って、母をうっとうしがらせたものだ。でも、子どもの頃は台所に入っては、母の横に立って料理を覚えた。手伝っていたのか、じゃまをしていたのか、もう記憶がはっきりしない。

最近はめっきりと自分では料理をしなくなったが、一時はけっこう作っていた。丸元淑生さんの料理の本に出会ってから、昆布、鰹節、出しジャコなんかで、だし汁を作ることが自然にできるようになった。無理して化学調味料を避けてるんでなくて、それらとは自然と無縁になったのは丸本さんの本によるところが大きいかも。もうずいぶんと昔のことだけど。

投稿日:
カテゴリー: 生活