広角23mmレンズ。レンズがせり出さない。この2点の理由がほかのコンパクトカメラではなく、KODAK V570 に決めた理由だった。買ってから10日経つけど、この2点は日ごとにありがたく受け止めている。なんとなく持ち歩て、なんとなく撮る。ぼくはこのフィーリングを重視しているので、レンズがせり出さないのは絶対に良い。レンズがせり出す瞬間、さあ、写真を撮るぞ、という気分になる、それが気にいらないのね。もちろん、記念写真とか商品写真とかは、さあ、撮るぞ・・・だよね。そんなのにはこの V570 は向かないかもしれない。
それと、23mmがいい。アナログカメラでは28mmを使っていたことがある。友人が24mmを持っていて、その違いから、いつか24mmの交換レンズを買おうと思いつつ果たせなかった。やっと、V570 の23mmでやっと思いがかなった。視野は広くなるという数値の問題じゃなくって、感覚的に28mmと24(23)mmは違う。23mmは楽しい。
ちなみに 23mm は単焦点レンズ。もうひとつが 39mm-117mm の光学3倍ズーム。両者の切り替えは簡単で非常にスムーズ。
大きさは、使っているケータイの D901i とタテとヨコが全く同じで、奥行きは V570 の方が薄い。つまり、手になじむ大きさだ。店頭で初めて手にしたときは、作りが少し粗雑な感じがしたが、手になじんでくるとそんなことはない。しっかりとした作りだと感じるようになってきた。画角の広い23mmの場合、画像を液晶で確認しないでシャッターを切れるという使い方ができる。このカメラでは片手でそういう操作ができる大きさ(デザイン)だ。連射と組み合わせると、これはとても面白い。なんとなく撮るフィーリングにぴったりのカメラだ。
がまんしている部分もある。設定画面のデザインがあか抜けしない。もっとシャープなデザインだといいのに。