ポピュラーなグルム童話の古典的幻想性がリスベート・ツヴェルガーによって、現代に妖しく輝く絵本。ツヴェルガーの絵に描かれた少女たちのちょっとしたポーズが見る者を捕らえて離さない不思議な魅力に満ちている。 本書に紹介されたツ… 続きを読む リスベート・ツヴェルガーのグルム童話の絵本/ヘンゼルとグレーテル
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リスベート・ツヴェルガーの妖しい絵本/ばらになった王子
【ドイツ後期ロマン派の詩人クレメンス・ブレンターノ(1778-1842)は、17世紀にナポリの作家バシーレが集めた民話集〈ペンタメローネ〉を下じきにして、〈イタリア風メルヒェン〉とよびならわされる一連の作品を書きましたが… 続きを読む リスベート・ツヴェルガーの妖しい絵本/ばらになった王子
旅たちの絵本 バーバラ・クーニー/Hattie and the Wild Waves(おおきななみ)
バーバラ・クーニーが自身の母親をモデルにした描いた絵本。クーニーはドイツ系移民の3代目で、母親はニューヨークで生まれ育った。クーニーの祖父はドイツからアメリカに移住し、材木商として成功する。そんな裕福な家庭で成長する母親… 続きを読む 旅たちの絵本 バーバラ・クーニー/Hattie and the Wild Waves(おおきななみ)
マイケル・ビダードとバーバラ・クーニーによるエミリー・ディキンソンの絵本/Emily
エミリー・ディキンソン(1830-1886年)はマサチューセッツ州に生まれ、同地で亡くなった偉大な詩人です。両親の家に住み続け、生前、ほとんど家を出ることなく生涯を終えています。死後、机の中からおびただしい数の詩が発見さ… 続きを読む マイケル・ビダードとバーバラ・クーニーによるエミリー・ディキンソンの絵本/Emily
ジョン・バーニンガムの動物たちがリズミカルに展開する絵本/Where’s Julius?
ジョン・バーニングムの絵本には、とくにストーリーらいしストーリーがなくて、リズミカルにシーンが展開するものがあるけど、本書はそんな種類の一冊。父さんと母さんと男の子の3人家族なんだけど、この息子、とっても忙しい子。食事の… 続きを読む ジョン・バーニンガムの動物たちがリズミカルに展開する絵本/Where’s Julius?
幼い少女の見る夜の風景をアン・グットマンとゲオルグ・ハレンスレーベンが描いた絵本/夜になると
街に明かりがともり、夜が始まるたそがれどきは昼の世界からアナザワールドへ踏み出すとき。すっかりと忘れていた幼い時の、たそがれどきの不安と期待を甦らせてくれる不思議な絵本。と言って、妖精やおばけが出てくるわけではない。ごく… 続きを読む 幼い少女の見る夜の風景をアン・グットマンとゲオルグ・ハレンスレーベンが描いた絵本/夜になると
アフリカへ誘うゲオルグ・ハレンスレーベンの絵本/BABOON
とても緑が美しい絵本。それはアフリカの森と草原。ヒヒの子どもが母親の背中で目覚める。今日は、子どもが森と草原の世界と出会う初めての旅。まず、最初は親子の行く手をゆっくりと横切って行くカメ。ワニやゾウそしてサイに出会う。草… 続きを読む アフリカへ誘うゲオルグ・ハレンスレーベンの絵本/BABOON
ウィリアム・スタイグの夫婦愛の絵本/Caleb & Kate
表紙の絵だが、おかみさんが飼いイヌと遊んでいる。実はこのイヌ、魔法使いの軽い気まぐれからイヌにされてしまった亭主なのだ。亭主はそのことをカミさんに伝えたくてもできない。カミさんは可哀想な迷いイヌだと思って飼っているのだ。… 続きを読む ウィリアム・スタイグの夫婦愛の絵本/Caleb & Kate
ウィリアム・スタイグの変身する絵本/Solomon the Rusty Nail
平凡な子ウサギ、ソロモンがある日、釘に変身する術を知ってしまう。この変身術を使って家族を驚かせては楽しんでいたが、夏休みのある日、ネコに捕まってしまう。釘に変身することで危機を脱するが、逃げ出せない日々が続く。ウサギもネ… 続きを読む ウィリアム・スタイグの変身する絵本/Solomon the Rusty Nail
ウィリアム・スタイグの文句なしに面白い絵本/Farmer Palmer’s Wagon Ride
こんなけったいなストーリーの絵本も珍しい。スタイグの絵本は特異な存在で、わたしは凄く好きだ。なかでも本書はアホらしさ加減がスタイグのなかでも白眉で非常に好きだ。お百姓のパーマーさんはブタ。ロバのエベネザーさんは雇われて荷… 続きを読む ウィリアム・スタイグの文句なしに面白い絵本/Farmer Palmer’s Wagon Ride