昔々、わたしはTicoという名前の小鳥を知っていた。彼はわたしの肩に止まり、花やシダ、高い木の話をしてくれた。ある日、Ticoは彼自身の物語を語りはじめた。とこの絵本は始まる。なかなか意味深で期待を抱かせる始まりだ。 T… 続きを読む Tico and the Golden Wings / Leo Lionni の絵本
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『グリーン・ノウの子どもたち』に改訂新版
ルーシー・M・ボストン作、亀井俊介訳の『グリーン・ノウの子どもたち』に改訂新版が出た。前の版は1972年に刊行とある。その版のグリーン・ノウ・シリーズを大方持っていあが、今はこの最初の「子どもたち」だけを置いていた。今度… 続きを読む 『グリーン・ノウの子どもたち』に改訂新版
The Wolves In The Walls / 不気味ですごい水準の絵本
この絵本を最初に手にしたときはほんとうにショックだった。絵本もここまでやるか、と思った。ストーリーと絵が渾然一体となって、不思議な世界を創りだしている。これはすごい。 ルーシーという少女が主人公。両親と弟と4人家族が丘の… 続きを読む The Wolves In The Walls / 不気味ですごい水準の絵本
夕あかりの国 / 絵がマリット・テルンクヴィストの絵本
先週、絵本『小さな小さな魔女ピッキ』を見ていたら、絵を描いているマリット・テルンクヴィストが気に入り、この『夕あかりの国』を読むことになった。ストーリーは『長くつ下のピッピ』で有名なアストリッド・リンドグレーン。病気で歩… 続きを読む 夕あかりの国 / 絵がマリット・テルンクヴィストの絵本
The Tiny Seed / Eric Carle の小さな種が大きな花になる絵本
昨日はヤドカリの絵本『A House for Hermit Crab』を読んだけど、今日の『The Tiny Seed』がまたまた素晴らしい。表紙いっぱいに大きな花が描かれている。その単純明快さから幼児向けの絵本だと思っ… 続きを読む The Tiny Seed / Eric Carle の小さな種が大きな花になる絵本
A House for Hermit Crab / Eric Carle のヤドカリの絵本
先日の日曜日、図書館の絵本のところで本を捜していたら、お父さんが女の子に絵本を読み聞かせていた。お母さんと子どもはいつも見ているが、お父さんは珍しい。テレもあってかちょっと固い。探し物は見つからなかったけど、近くにいるの… 続きを読む A House for Hermit Crab / Eric Carle のヤドカリの絵本
小さな小さな魔女ピッキ / マリット・テルンクヴィストの絵が素晴らしい絵本
オランダの絵本で、マリット・テルンヴィストの絵は初めてだが、一目で気に入ってしまった。中世ヨーロッパが舞台ということで、リスベート・ツヴェルガーを思い出させる。ツヴェルガーの端正でストイックな絵に対して、テルンクヴィスト… 続きを読む 小さな小さな魔女ピッキ / マリット・テルンクヴィストの絵が素晴らしい絵本
醜い花 / 原田宗典著の絵本
昨日に続いて、原田宗典さんの絵本を読んだ。こちらはご本人の絵ではなくて、奥山民枝さんの絵だ。この醜い花の絵がすごい。薄気味悪く、濡れてのたうつ様子がとても精緻に描かれている。 小さな星の大陸の一つの湖のほとりの一輪の醜い… 続きを読む 醜い花 / 原田宗典著の絵本
百人の王様 わがまま王 / 原田宗典著の絵本
グラフィックデザイナーの原研哉さんが、原田宗典の本の装幀は、特別な仕事、と書いているので、原田さんの本を読んでみたくなった。本書は文章も絵も原田さんで、装幀が原研哉さん。温もりのある装幀が気持ちいい。 「百人の王様」と「… 続きを読む 百人の王様 わがまま王 / 原田宗典著の絵本
旅するヤギはバラードを歌う / ジャン=クロード・ムルルヴァの愉快な物語
先月、ジャン=クロード・ムルルヴァの『トメック』を読んで、同作家の本書が気になっていた。『旅するヤギはバラードを歌う』なんてタイトルはとても気になる。愉快な物語で、仕事が忙しい間にちょこちょこと読んでいたけれど、気晴らし… 続きを読む 旅するヤギはバラードを歌う / ジャン=クロード・ムルルヴァの愉快な物語