夕あかりの国 / 絵がマリット・テルンクヴィストの絵本

夕あかりの国先週、絵本『小さな小さな魔女ピッキ』を見ていたら、絵を描いているマリット・テルンクヴィストが気に入り、この『夕あかりの国』を読むことになった。ストーリーは『長くつ下のピッピ』で有名なアストリッド・リンドグレーン。病気で歩くことができない少年のところへ、夕方になると不思議なおじさんが現れて、一緒に空を飛び、夕あかりの国へ案内してくれる。夕あかりの国といってもそこは、少年の暮らしているストックホルムの街。同じ場所で現実の国と非現実の国が同居しているという、よくあるお話。

こう書くと不思議なストーリーでそそられるが、あまりたいしたことはない。マリット・テルンクヴィストの絵を見たくて読んだ絵本。彼女の絵は暖かくて優しい。しかし、『小さな小さな魔女ピッキ』を見たときほどの感動はない。1994年にスエーデンで出版された絵本だそうだ。『小さな小さな魔女ピッキ』は2005年の作品。約10年の開きがある。これからその間の絵本を見るのが楽しみ。

夕あかりの国
文 アストリッド・リンドグレーン
絵 マリット・テルンクヴィスト
訳 石井登志子
発行 徳間書店、1999年3月

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カテゴリー: 絵本