ヘルメ・ハイネ / One Day in Paradise

聖書の天地創造の物語かな。壮大なストーリーがハイネの軽やかなタッチで描かれる。牧歌的なじいさんが登場するけど、神なのだろうか。じいさんは様々な植物、昆虫、動物を想像する。その動物たちの愛らしいことといったらない。そして、雄大な風景。その企画制作室(?)を描いたページが最初にこの絵本に出会って以来忘れられない。作りかけの動物がぶら下がっていたり、壁には惑星や昆虫のスケッチ・・・科学少年にはたまらない描写だ。

ヘルメ・ハイネの絵は気持ちがゆったりとして、落ち着く。ブタやニワトリが主人公の作品が多いけど、それらは、ちょっと表現が「濃い」。『Prince Bear』、『The Peal』などの表現があっさり気味でちょうどいい。本書も絵だけを見ている分にはちょうどいい。

One Day in Paradise
retold and illustrated by Helme Heine(1985)

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カテゴリー: 絵本