初期の頃に販売されたスタックのひとつが、The Voyager Company からリリースされた Amanda Stories です。4編の作品が1枚のフロッピーディスクにおさめられて、簡単なケース入りだったはずです。ディスクの裏に手書きのシリアルナンバーが書かれています。たぶん、1988年に購入しています。
作品は Tnigo というネコが主人公の物語です。絵の一部をクリックすると、次のシーンに変わるという、幼児向けの簡単なスタックですが、絵の素朴さがなんともいえない味わいでした。
1987年に MacPlus を購入しましたが、HyperCardがバンドルされていたせいで、はじめて熱中したソフトでした。いまの環境、G4 iMac 1.25GHz、Mac OS X 10.4.5 で HyperCard2.3 が立ち上がり、スタックを楽しむことができます。
インテルMacもスタートし、いずれ HyperCard を立ち上げることのできない時がくるでしょう。その前に思い出のスタックを記録しておこうと思いました。スタックとは HyperCard で作られたファイルのことをいいます。販売を目的に作られるスタック、当時のパソコン通信上で配布されるスタックと大勢の人がスタック作りに精を出していた時代がありました。
今、17インチモニターで作品としてのスタックを見ているのですが、当時、9インチモノクロモニターで見ていたときの印象とは余のかけ離れようにがっかりします。HyperCard はMacPlus や SE30 といった9インチモノクロモニター専用で、今となってはその良さを実感することは無理です。