11日の水曜日、何も知らずにバーに入ったら「Big Wednesday」ってパーティやってた。バンド演奏がメインで、フリマからマッサージまで何でもありーで、バーの中はごった返してた。無茶ハッピーでおもろいパーティやった。
さらにおもろかったんは、映画「ビッグ・ウェンズデー」を流してたんだ。というのは、この映画の封切りを道頓堀の今はもう無い、古くて小さな映画館「浪花座」でカミさんと二人で見ているんだ。オールナイト上映の真夜中、満員のお客のほとんど全部はサーファーだった。波乗りシーンではやんやの歓声があがってね。わたしら二人は間違った場所にまぎれこんだみたいだったけど、けっこうその雰囲気を楽しんだ。
それは30年前の話しや。30年経って、映画「ビッグ・ウェンズデー」をこんなシチュエーションで二人で見るとは思わんかった。ぼくはライブやDJの方に気が向いてたけど、ラストの感動のシーンはパーティの喧噪の中でカミさんと二人できっちりと見たよ。やっぱいいシーンや。主人公は、水曜日に現れるという伝説の大波「ビッグ・ウェンズデー」を待ちこがれて青春を過ごす。しかし、それはやってこない。年を重ね、もう青春とはいえなくなってるのに大人になれない。しかし、ついにその大波はやって来たんだ。パーティと重ね合わせて、なんか、意味深だったよ。