Web労働者はファンクを浴びて安眠する

今週は月曜のしょっぱなから、管理しているサイトのあっちこっちの変更や修正、追加ページの依頼が重なって、てんてこ舞い状態が続いている。ひとつ一つは小さな仕事なので、どうってことはないが、みんな急ぎ(泣)。でも同時進行ってわけにいかないので、頭の中がキリキリする。

2日前の火曜日に大阪中央区の nu things のスケジュールを見たら、Lesson Zero の Funk sounds only のパーティ「HIT THE SPOT!」の日。一度、聞きたいと思ってたイベントだし、ばんめしをかき込んで、nu things に走った。

着いたら、TaizoさんとKageyamaさんの DJ タイムの後、すぐに、ファンク・バンド、Fabulous Vibrations の怒濤のライブショーが始まった。これはすごい。オーサカのじとーっと粘りつく残暑のようなサウンド。おー、ディープなオーサカや、と嬉しくなった。

今まではスケジュールを見てもよく分からなかったが、来てみて HIT THE SPOT ! について分かったこと。nu things では、毎月第2、第4火曜日に行われてる。第2のバンドが Head-Horn Quartet、第4が Fabulous Vibrations というわけ。

nu things に入って、ちょっといい感じと思ったこと、テーブルも椅子もなくてフロアーが広々としている。こっちの nu thingsの方がずっといい。別に初めてじゃない。1、2年前は Lovecrafft、Blood Lines などのイベントに遊びに来てたんで、よく知っているが、最近はハードバップ系のジャズ・ライブに来ることが多くて、テーブルと椅子の出ているジャズ・クラブのスタイルをとったものだった。それで、ひさしぶりに見る広いフロアーに新鮮にびっくりした。

ここはジャズ・クラブのスタイルを取っていても、食事のシステムがなくて、安く上がるのがありがたい。メシを食いながらジャズを聞くような店には行きたくない。そー、これってビンボー人のひがみ(笑)。HIT THE SPOT! なんて、with 1 drink で1000円よ。パーティの中味からいってもこれはほんとに安い。

先日、ニューヨークのクラブカルチャーの始まりを伝えるドキュメンタリーのDVDを見てたけど、その中で、1970年~74年の有名なプライベート・パーティ「ロフト」の創設者、デヴィッド・マンキューソの証言にいたく感心した。
「金を持ってるヤツが来れて、ないヤツは来れないクラブには絶対にしたくない。手頃な値段じゃなきゃいけないんだ。マンハッタンではそれは難しい。俺に金があれば何とかなるけどな。ロフトではかろうじて工面していた。いろんな経済状態の人々が交流しないと社会は発展しない。それが大切だ。」
Web下層労働者としては涙の出るような言葉だ。