ロバート・ジョンソンに思い入れる

The Complete Recordings4日ほど日記を休んでたんだ・・・。この数日は12月から始まったサイト制作の仕事が大詰めで日記どころのでなかったです。あと、フラッシュで作る動画が一つ残っているけど、金曜日にはてんてこ舞いの修正作業を終えて、ほぼ完了。この間、年末も正月もなかった。のび放題の髪も14日は理髪店へ行って、さっぱりとしました。で、日記です。

何日間もほぼ缶詰状態で仕事をしていると、気持ちが煮詰まるというか、ちょっと大変です。こんなとき、普段は好きなジャズよりも、ブルース! 平本アキラ氏のコミック「俺と悪魔のブルーズ」の影響で、ロバート・ジョンソンを聞きまくったこの数日でした。今、聞いているCDは1990年代前半に買い求めた 「Robert Johnson The Compliet Recordings」のボックス入り2枚組です。1970年代後半、それまで聞いていたフリージャズから突然、パンクロックに鞍替えしたのでした。そして、ニューウェブロックと。そのロックも1980年代後半には聞くべくレコードを見失い、ローリング・ストーンズ、ドアーズ、ジャニス・ジョプリンと時代を遡り、90年代にブルースに達したのでした。主に50年代録音のブルースを聞いてましたが、伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンに行き着き、CDを買ったはよかったのですが、「またしても」、全く分からなかった。

と、いうのも、ぼくは1970年代前半、天王寺の伝説のジャズ喫茶「マントヒヒ」に入り浸っていたときのことです。そこは、JR「天王寺駅」と近鉄「阿倍野駅」のある繁華街から西成区の遊郭「飛田」に通じる路の途中にありました。その路は遊郭へ行き帰りする客めあての小さな飲み屋が軒を連らね、ビンク色したお店の照明がもれるのれんからおかまの客引きが顔を出し、ギター抱えたナガシが行き交うという、まるでブルーズな路でした。余談ですが、まだ無名の「憂歌団」がマントヒヒから少し天王寺よりの一杯飲み屋の「三喜屋」で食事をしている姿を見ることができた頃です。

あ、前置きが長くなりました。マントヒヒはフリージャズオンリーのジャズ喫茶でした。昼間はロック喫茶、夜がジャズというわけです。夜な夜な、日付の変わってもなお、深夜までたむろしていたものでした。そんなある日「憂歌団」のファンでもあったマントヒヒ常連のNがぼくに好意を持ってくれて、一枚のレコードをプレゼントしてくれました。ジャケットは今でも鮮明に覚えています。黒人のブルーズマンが壁に向かい、レコーディングしている様子を描いたイラストです。ロバート・ジョンソンのアルバムでした。

1970年代に初めてRJを聞き、20年後にCDを買ったけれど、ぼくには彼のブルーズが分かりませんでした。どのくらいわからないかというと、曲の区別がつかない・・・。みんな同じように聞こえてしまうのです。70年代、せっかくの好意も実りませんでした。それが、30年以上たって、突然、ロバート・ジョンソンに目覚めたというわけです。

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カテゴリー: Music