1990年といえば、まだMac Plusを使ってました。SE30を買うのは翌年の91年です。SE30からマックが仕事の道具になっていくわけで、その直前にEmigreと出会ったんですね。洋書店で初めて見たときはかなりの衝撃でした。その頃は、ソフトウエアのATM(Adobe Type Manager)が出ており、ドットマトリックスプリンターである「ImageWriter II」からはフォントのプリントがびっくりするような品質でできるようになり、いやが上にもフォントへの関心が高くなっていた頃です。
Emigreはこの雑誌と共にフォントの販売も行っていました。ぼく自身はEmigreのフォントを使うようなおしゃれな仕事とは無縁で、ひたすら眺めて楽しむだけでしたが、今から思うと、1書体ぐらいは買っておけばフロッピーディスクがいい思い出になっていたはずで残念です。
本書は28.5×42.5センチとかなり大型の雑誌です。年に4冊の発行で、洋書店で見つけたら買っていました。11冊持っていますが、もう何年も買っていません。Emigre社のサイトを見ると2005年現在69号まで出ています。
写真右上のページの使用フォントはEmigreの「Triplex」ファミリーです。この16号全ページでこのファミリーが使用されています。TriplexLight、TriplexBold、TriplexExtraboldの3つのフォントでファミリーが構成されています。