ブルーノートではレコーディングの少ないケニー・ドリューのリーダーアルバム。ティナ・ブルックスの『Back To The Tracks』を聞いてたら、参加しているピアニストのケニー・ドリューがよかった。それで、この『Undercurrent』を聞くことになったが、すごい。フロントがフレディ・ハバードとハンク・モブレーというのもいい。洗練されたピアノと二人の若いホーン奏者の組み合わせがとてもよく、そこからテンションの高い上質のハードバップが聞こえてくる。
フレディ・ハバードとハンク・モブレーはフレディのリーダー・アルバム『Goin’ Up』で競演し、その1ヶ月後の録音がこの『Undercurrent』だ。ここでの二人のフロントのプレイもすばらしいが、特にフレディ・ハバードがすごい。もちろん、ケニー・ドリューのソロがほんとうに素晴らしい。
アップテンポの〈Undercurrent〉から始まり、次のミディアムテンポの〈Funk-Cosity〉、そして5曲目のブルース〈Groovin’ The Blues〉が特に好き。全曲がケニー・ドリューのナンバー。ケニー・ドリューはブルーノートの吹き込みが少ないが、初のリーダー・アルバムはブルーノート。ぼくは聞いていないが10インチ時代の1953年録音だ。この『Undercurrent』はそれ以来のブルーノート2枚目のリーダー・アルバム。
Kenny Drew / Undercurrent
Freddie Hubbard, trumpet
Hank Mobley, tenor sax
Kenny Drew, piano
Sam Jones, bass
Louis Hayes, drums
1960年12月11日録音
Blue Note 4059
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□ケニー・ドリュー / The Kenny Drew Trio(1956.9.20 Riverside 224)
□ティナ・ブルックス / Back To The Tracks(1960.9.1 Blue Note 4052)