「Copyright (c) 2006 by John Burningham」と奥付にあるから、新しい絵本なんだ。1936年生まれのバーニンガムの70歳の作品ということになる。男の子が主人公だけど、基本的に今までのバーニンガム同様、子どもに対する暖かいまなざしにあふれている。やんちゃで悪さの耐えないエドワルドの変わり様がおもしろい。
絵は基本的には同じだが、変化はしている。ラインはざつな感じになっているが、それが独特の味を出してもいる。また、たっぷりととられた真っ白な余白のせいで、絵がゴチャゴチャしていない。清潔感のある絵本に仕上がっている。見返しはブルー地に白い文字の模様がとてもいい印象だ。バーニンガム・ファンの好きな動物もたくさん登場するので、ファンにはたまらない一冊だ。
エドワルド せかいで いちばん おぞましい おとこのこ
作 ジョン・バーニンガム
訳 千葉茂樹
発行 ホルプ出版、2006年3月
Edwardo, The Horriblest Boy In The Whole Wide World
Copyright (c) 2006 by John Burningham