写実的な絵なんだけど、構図や内容がとても凝っているので、不思議な空気感が味わえる絵本。描かれているのは、とうていありえない世界なんだけど、妙に現実味がある。そう、夢の中のようだけど、ここまで飛躍した夢を見る才能(?)はないよ。しかし、見れば見るほど、すごい内容だ。絵の隅々まで丹念に見ていると面白い発見があったりする。ひょっとしたら夢に見るかもしれない・・・。
本書は、2007年12月に公開されたウォルト・ディズニー・ピクチャーズの長編アニメーション映画『ルイスと未来泥棒』の原作だ。ネットで予告編を見たけど、人物の感じがずいぶんと違う。映画の方は幼くて、マンガ風な表情になっている。絵本の人物の方がはるかに気品がある。
A Day With Wilbur Robinson
著者 William Joyce
発行 Laura Geringer Books、2006年9月