Sayonara, Mrs. Kackleman / Maira Kalmanの日本観光旅行絵本

「ふたりの子どもが日本にゆきました」と、裏表紙に日本語で書いてある。

Luluと弟のAlexanderが和風な衣装がいっぱいのオペレッタ『Mikado』を観劇している。突然、弟が日本に行きたいと言い出す。それで姉弟の日本観光旅行となる。タイトルのMrs. KacklemanはLuluのピアノ教師の名前。彼女のレッスンをサボって日本旅行に出発する。ところで、Luluが電話する旅行代理店の人はMr.Googleだって・・・。

さて、東京へ着いた姉弟だが、二人の驚きの風景が展開する。どーみたって、こりゃ、芸者ガール的風景だよな。ま、当時はこんな風景はあるはずがないから、作者のMaira Kalmanは古い日本を紹介する写真や絵を見ながら、現代に共通するものを見ているに違いない。

旅館に泊まるけど、靴を脱ぐんで靴下に穴が空いてないようにしなきゃいけない、とか面白いことを言う。以後、通勤電車、そば屋、京都、ゴジラ映画、温泉、能の鑑賞等など日本文化というかKalmanの日本の風景が展開する。笑える絵だが、笑っていいものかどーか微妙だよ。Kalmanが描写するニューヨークやパリ、そしてハリウッドなどと比べて異質に感じるけど、実際はそんなことはないのかもしれない。

Sayonara, Mrs. Kackleman
Maira Kalman, 1989
Viking Pr, 1989/10

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カテゴリー: 絵本