病の起源 第5集 糖尿病~想定外の“ぜいたく”~ / NHKスペシャルを見る

11月19日の放映だったが、NHKスペシャルの「病の起源 第5集 糖尿病~想定外の“ぜいたく”~」を見た。3D CGによる動画が多用されていたが、美して理解の助けになった。いつものことだが糖尿病というと気にかかる。と言っても血糖値を計るとかはしていない。

失明とか脚の切断ということが言われる糖尿病なので、恐い病気だという認識がある。でも、その因果関係は理解していなかった。本番組でよく分かった。目、足首、腎臓は身体の中でも特に毛細血管が多いそうだ。高血糖が毛細血管を傷つけやすく、結果として血流が滞って、それらの臓器や部位を痛めるらしい。腎臓の場合は透析ということになる。

糖尿病の成立過程には興味をひかれた。人類初期の狩猟、採取生活ではこの病はなかったはずだが、農耕を始めたことで始まったらしい。過剰なカロリーを取ることになったというわけ。ヨーロッパでは牧畜が行われて、日本人のような農耕民族よりは膵臓機能が強くなったことなどが説明されて、糖尿病と膵臓の因果関係の説明に移ったが分かりやすかった。

肥満の人が極端にご飯の量を減らしているのを見て、ハッとした。白米って、消化されて糖分になるんだった。お米って、たくさん食べてもそんなに害がないと思い込んでいた。

血糖値の高い血縁者を持っていることから、遺伝的に膵臓機能が弱いのかなと思っていたが、ご飯をたくさん食べる食習慣に原因があるのかもしれないと思った。幼い頃からの記憶では、肉より魚中心だったから良い食生活だと思っていたが、濃い味付けのおかずが多く、多くの白米を食べる結果になった。

特に晩秋には、トラックで大量の漬け物用のダイコンが運ばれ、それを洗って家の周りに吊るして干す作業は一家総出の年に一度の大行事だった。そんなわけで、おいしい魚と大量の漬け物のある食卓だった。その上、年寄りたちから、男の子はご飯をたくさん食べるように言われ続けていたので、ご飯をたくさん食べる習慣ができてしまった。こんなところから血糖値が高い血縁者が多いのかもしれないと思た。

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カテゴリー: 生活