ジェイムズ・P・ホーガンのハードSF『未来の二つの顔』(1979年発表)を読んだ。AI と人間は共存できるのかがテーマ。未来に対してユートピア的なところで、ぼくの好みのSFじゃなかった。ぼくはディストピア的に描かれる近未来SFの方が小説としておもしろい。士郎正宗、ウィリアム・ギブスン、伊藤計劃なんかが大好き。
雑誌『WIRED vol.20』の特集「人工知能はどんな未来を夢見るか」をぺらぺらめくってたら、ぼくは “AI” をほとんど知らないことに気づき、その雑誌で推薦していたホーガンの『未来の二つの顔』を読んだわけ。だから、SF小説を楽しむというよりも、AI 入門の教科書みたいな感覚で読んだ。
ところで、vol.20のWIREDだけど、いつもと違ってけっこう厚くて、料金も1200円。びっしりと文字が詰まってるんだけど、その活字が小さくて高齢者の目には全く優しくない。次号発売前の2月9日までは、本誌を買うとPDF版が無料でダウンロードできる。PDF版で文字を大きくしたら十分に読める。