Rukhsana Khan 著、Sophie Blackall イラスト
Rubina は三姉妹の長女で、学校で友だちから誕生会に招待された。も~、嬉しくて嬉しくて飛んで帰ってママに許しを得ようとするんだけど、ここがとっても笑える。
“What’s a birthday party?”
“It’s when they celebrate the day they were born.”
“Why do they do that?”
“They just do! Can I go?”
ってな具合だ。あれっと思うよね。Rubina のクラスメートの服装を見るとどうみても舞台はアメリカだと思う。でも、ママはスカーフみたいなヒジャブを身に着けているから。ああ、この家族はイスラム圏からアメリカに来たんだなと想像がつく。イスラム圏って誕生会ってしないのかな。この点については、この絵本を読んでも分からない。
とにかく、次女が憎たらしい顔して、わたしも行く!って言うから話しがややこしくなった。ママは誕生会のことを知らないから妹も連れて行くならいいと言う。Rubina は困って級友に電話するけど、その情けない顔を見てると笑える。
この絵本のママと三姉妹の生き生きとした表情がとてもいい。その表情を見ているだけで、笑ったり同情したりできる。絵はきれいな線画に美しい彩色。非常に上品な色使いだ。
オチはちゃんとある。やがて次女も誕生会に呼ばれる歳になった。その時、三女は?
著者の Rukhsana Khan(ルクサナ・カーン)は、パキスタンのラホール生まれでトロント在住。イラストのSophie Blackall(ソフィー・ブラッコール)はオーストラリア生まれでニューヨークのブルックリン在住と紹介されている。