FileMaker Pro 10 を購入

FileMaker は現在、Pro 7 を使っている。これはMac新OSのライオンに対応していない。現OSのスノーレパード(Mac OS X v10.6)でもちょっとした不具合があるので、アップグレードをしたいと思っていた。でも、うちの使い方で最新バージョンのパッケージ版はどうみても高価すぎる(4万円弱)。もちろん、Pro 7からはアップグレードの権利も消滅している。

そんな時、アマゾンなら少しは安いに違いないと覗いたら、最新バージョンより一つ古いPro 10が1万円を切る価格で売っている。これならと早速購入した。FileMakerの使用頻度が少ないとはいえ、20年来の経理処理のデータがある以上、これなしでは考えられないのでほんとうに助かった。

アマゾンのいつもの段ボール箱に入って送られてきたが、中にはCD-ROMが1枚と「ファイルメーカープロインストールについて」というA4の簡単な文書が1枚だけ。ライセンスキーは印刷したシールがCD-ROMを入れてある袋に貼ってある。ほとんど空気を運んでもらったようなものだ。

その他に販売元からのメールが届いた。これは少し詳しいことが書いてある。CD-ROMはWindowsおよびMac共利用できるユニバーサルであること。多言語対応なので日本語以外の言語でもセットアップ可能なこと。インストール方法の簡単な説明。

冊子のユーザーマニュアルはもちろんパッケージもないこと。ユーザー登録にはパッケージが必要なのでそれができないこと。しかし、本製品はファイルメーカー社のシンガポール工場で作られた正規品新品あること。販売元でユーザーサポートもすることなどが丁寧に書かれていた。

スノーレパードへのインストールも簡単で、問題なく終了。アプリケーションのユーティリティフォルダに入っている「システムプロファイラ」で確認すると、種類はUniversal。PowerPCではないのでライオンに対応だろう。64ビット(Intel)は、「いいえ」とある。

FileMaker社のオフィシャルサイトの「Mac OS X 10.7 Lion と FileMaker 10 および以前のバージョンと Bento 4.0.3 および以前のバージョンの互換性」ページによると、うちの使い方なら使い続けることができそうだ。

File Maker Proを初めて買ったのはいつなのか記録が残っていない。ファイルメーカーPro2.1Jにアップグレードしたのは1992年11月14日と記録されている。だから、最初に買ったのはたぶんPro1.0Jだろう。

記憶をたどると、MacPlusを1987年に購入しているが、まだFileMakerを使っていない。1991年1月にSE30を購入。この機種からMacが実用になったので、FileMakerはPageMakerと同時が購入しているが、SE30購入以後のはずだ。

日本橋の小さな雑居ビルの2階にある小さなMac専門店でSE30やそれらのソフトも買ったのだ。当時は小さなMac専門店が何件もあり、ぼくはそういうお店の方が何かと相談にのってもらえると思って選択したんだ。

事実いろいろとお世話になった。SE30のメモリー増設も、本体を専用のリュックに入れて自転車でショップに運び、その場で増設をしてもらった。専用のリュックはお店が気軽に貸してくれた。SE30でカラーモニターにつないだ時も同じようにお世話になった。ただ、ショップにはMacのベテランユーザーがたむろしていたりで、初心者のぼくはちょっと肩身が狭い思いをしたものだった。今はもうこういうショップはない。

FileMaker Proを買い、年末年始の休みをまるまるつぶして、我が社の経理システムを構築した。これは税務署に申告する元になるもので、貸方、借方伝票を起こすと、関連書類が連動するというぼくにしては、すごいシステムだった。もちろん経理の専門家のカミさんの指示を受けながらの試行錯誤だった。とてもしんどい仕事だった。もう、2度とやりたくないしんどさだった。でも、このシステムはFileMakerのバージョンが上がっても元気に稼働している。もちろんFileMaker Pro 10でも問題なく稼働することをカミさんに確認してもらった。