DVD返却で深夜の道頓堀散歩

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道頓堀のTSUTAYAへDVDを返しに行った。終末のこどだ。写真は終末深夜の道頓堀。DVDはマット・デイモンの『ボーン・アイデンティティー』(The Bourne Identity、2002年アメリカ映画)。かなりおもしろかった。

マット・デイモンはCIAの特殊工作員で作戦に失敗し、漁船に助けられたが記憶喪失となっていた。自分が何者かどうしても思い出せない。CIAは暗殺計画の露呈を恐れて、彼を消そうと追う。その追跡劇が内容だ。カーチェイスなんか半端じゃなく、ムチャおもしろい。

マット・デイモンというと『リプリー』のあのコンプレックスの塊みたいないじけた主人公だったが、好きだ。『リプリー』はアラン・ドロンの『太陽がいっぱい』のリメイク。それは10代の後半で見ている。アラン・ドロンはもちろん良かったけど、30年後のマット・デイモンのコンプレックス男もかなり良かった。『ボーン・アイデンティティー』のデイモンは全って驚いた。

兵士が記憶喪失というと、ぼくはどうしても『シベールの日曜日』(1962年フランス映画)が忘れられない。戦闘機のパイロットだった青年は記憶喪失となって小さな町で静かな生活を送っている。ある日、家族に捨てられるように寄宿舎に入られる少女と出会う。その後の二人は日曜日ごとに公園で過ごす。最後は変質者と誤解された青年が警官に射殺される。これも10代後半に見た映画だった。