トーマス・ティードホルム文、アンナ・クララ・ティードホルム絵、ひしきあきらこ訳(ほるぷ出版、1996年1月発行)
『トゥーレとびゅんびゅんかぜ』 の続編。続編といっても、ストーリーが続いているわけじゃない。登場する男の子トゥーレと犬のヘイのお話であるところが同じ。ちょっととぼけたストーリーも同じ。
この絵本では、トゥーレが地面に種を撒いたら、芽がでて、それがどんどん成長する。ついには大きな実ができて、それを家に持って帰ってスープを作る。それをトゥーレとヘイがおいしそうに食べるんだ。
全編を通して犬のヘイの描写がなんともいえん。犬の絵をぼーっと見ているだけで、何とも言えない気持ちになる。ユーモアがあるんだけど、それだけでない何かある。ささっと描いたようなシンプルな描写なんだけど、かなりおもしろい。