モノクロのマリー・ホール・エッツ独特お暖かい絵、ほんわかとしたストーリー。ついつい、一ページごとの絵に見入ってしまう。小さな少年と動物のコミュニケーションなんだけど、ユーモアもあるし良い絵本だな~。
庭で飼いネコが小鳥を狙ってる。少年は手を叩いて、小鳥の危機を救う・・・なんてい言うとちょっと大げさなんだ。すごすごと引き返すネコの後ろを少年はネコ歩きを真似ている。それに気をよくしてか、次々に動物のしぐさの真似をする。家畜だけでなく、森の中に入って行って、ヘビとかカメの真似もするんだ。おもしろいよ。
ラフな絵なのに、動物の目を見ると、かれらはちゃんと少年の方を見てる。口元も笑ってるみたい。ヘビだけは迷惑そうに穴の中に退散するけど。『また もりへ』みたいな幻想性はないけど、リズミカルな展開がここち良い。