カレル・チャペック著 / ダーシェンカ あるいは子犬の生活

ダーシェンカ あるいは子犬の生活 (リエゾン・リーブル)カレル・チャペック 著、千野栄一 解説、保川亜矢子 訳(メディアファクトリー、1998年12月発行)

カレル・チャペックの『ダーシェンカ あるいは子犬の生活』は何種類かの翻訳が出版されているが、本書の最大の特長は、表紙がチェコでの初版本と同じデザインなこと。デザイナーはチェコのアヴァンギャルド運動の中心人物であったカレル・タイゲだ。本文レイアウトは1995年に出版されたSEG出版のものだそうだが、コチラもカレル・タイゲの装丁、レイアウトとなっている。ということが、巻末の千野栄一さんによる解説に書かれている。

ぼくは、伴田良輔監訳の新潮社版を持っている。新潮社版は2冊に分冊されて出版されている。装丁、レイアウトは平野甲賀さん。メディアファクトリーに比べて子どもに配慮されたデザインとなっている。でも、チャペックのファンなら、カレル・タイゲのダザインした表紙は絶対に見逃せない。本文の写真もレイアウトによって生き生きとしている。

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カテゴリー: Art