RASTAFE RECORDS PRESENTS「1 Mo’ GiGs」

132269589310日、アメ村sound-channelのパーティ「1 Mo’ GiGs」へ行ってきた。数年前に何度か聞いたバンド「BUNVESTRO」を聞きに行ったが、22時のトップ出演だったので、珍しくパーティの開始早々に行った。DJが5人、ライブが5バンドと出演メンバーが多い。DJのENITOKWAさんを聞いたことがあるだけで、他の出演者は全く知らない。

DJとライブが交互にプレイされるが、個々の出演者を聞くというよりも、パーティ全体のグルーブを感じてとても良かった。ライブはスピリチャル系を感じさせるグループばかりだったが、DJはテクノとハウス系でそれもみんながディープなプレイをするので、すごくのせられた。

ラウンジでもDJやライブが行われていて、オーディエンスも大勢。面識のない主催者さんだったが、来てくれてありがとうと握手をもとめられたりした。このパーティはまたやるというので、RASTAFE RECORDS PRESENTSを記憶しておく。

行く直前に出演メンバーをネットで調べていたら、「ERIC MANDALA & THE TRIBE」バンドがおもしろそうだと感じた。クラブのサイトでは「民族音楽と現代音楽の融合を試みるEricMandale率いるバンド」なんて紹介されている。彼らのライブが始まる少し前からステージ前に陣取った。

ERIC MANDALAさんは、ロンゲに長いひげをたくわえ、ダブダブなファッションはいかにもウッドストック時代なヒッピー風。サウンドはぼくの予想と少し違ったが、彼が放つオーラの虜になって、ステージ前を埋めた熱烈ファンたちとともに激しく踊りまくった。踊りながら、ステージの真ん前でミュージシャンのグルーブを全身で浴びる・・・音楽を聞くって、これだと痛切に感じた。

最初のBUNVESTROが始まったとき、フロアにオーディエンスはほんの少しだった。前の方で、数人の白人男性にまじってぼくも踊った。後で分かったが、ERIC MANDALAさん本人とバンドのメンバーだった。このとき、ぼくはとても素直に踊れたことが不思議だった。いつも、日本人の若いオーディエンスの中で踊っていると、どこかで構えた意識があるに違いない。

ERICさんたちは、リズムやメロディーに身体を同期させているといった感じで、踊りがうまいとかまずいという次元ではない。早い話、動きが自然なんだと思う。余分なストレスがない。そうした彼らの中で踊っていると、ぼくもまた自然体になれて、余計な構えが無くなっていたのかもしれない。とても新鮮な発見だった。

さすがに、長時間は疲れて、最後のバンド「ハパイロ」のプレイ中に抜け出した。外はすごく寒い中を歩いていたら、6時半ごろ、突然に晴れた空をバックにビルのシルエットが現れた。振り返ると東の空が白み始めている。そして西の空にはビルの谷間に巨大とした形容のしようがない、めったに見ることのできない大きな満月がゆっくりと沈みつつあった。