ホレス・パーラン / Speakin’ My Piece

スピーキン・マイ・ピースホレス・パーランのブルージーで個性的なピアノにはまっている。本作は『Us Three』(Blue Note 4037)のピアノ・トリオのメンバーにトミー・タレンタイン(tp)とスタンリー(ts)が入ったカルテット。『Us Three』の中の〈Wadin’〉が、本作ではカルテットで演奏される。〈Wadin’〉はとても好きな曲でピアノトリオ版も良かったが、カルテットもいい。

パーランの曲はこの〈Wadin’〉のほかに〈Up In Cynthia’s Room〉と〈Speakin’ My Piece〉があって計3曲。3曲とも軽快でメロディックだが、やっぱり〈Wadin’〉がいい。ほかでは、トミーの曲〈Rastus〉でのパーランが好き。

このアルバムの中では異質なナンバーが、Leon Mitchellの〈Oh So Blue〉。とても黒いブルース・ナンバー、最初からスタンリーの長いテナーソロが続くが、これがたまらなくいい。歩きながら、つい口ずさむフレーズを持った〈Wadin’〉と反対に泣きたくなるような夜に聞く曲。

Horace Parlan Quintet, Speakin’ My Piece
Tommy Turrentine, trumpet
Stanley Turrentine, tenor sax
Horace Parlan, piano
George Tucker, bass
Al Harewood, drums
1960.7.14録音
Blue Note 4043

《このブログのホレス・パーラン関連記事》
□ホレス・パーラン / Us Three(1960.4.20, Blue Note 4037)
□ホレス・パーラン / Headin’ South(1960.12.6, Blue Note 4062)

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カテゴリー: Jazz