ドナルド・バード / Black Byrd

Black Byrd先週はファンクのクラブイベントに行って、たっぷりとファンク・サウンドを浴びてきた。イギリスからやってきたDJや大阪のファンク・バンドのライブがあった。全く聞くことのなかったファンクだけど、けっこう新鮮な感じを受けた。そのせいで、この数日はドナルド・バードの『Black Byrd』を聞いている。iTunesにはファンクは入っていないので、一番近いのが『Black Byrd』かな。

ぼくは十代からジャズを聞いてるけど、ハードバップからフリージャズに片寄っていた。そんなんで、R&Bやファンク、またはソウルジャズだのファンキーなどはほとんど分からない。最近は、ホレス・シルバーの60年前後のアルバムからファンキーを何となく感じはじめたところだ。

ドナルド・バードは好きでサイドマンとしての50年代のハードバップのプレイをけっこう聞いている。そして、60年前後のリーダーアルバム。これらと72年の『Black Byrd』は大きく違う。60年代に入って、ハードバップは様々なジャズの形に分かれていく。ハードバップを極めようとすると、教養主義に陥ってジャズから生気が失われるかも・・・。ジャズが生気を保つ選択肢のひとつが『Black Byrd』だったのか。72年当時、ぼくはまだ、フリージャズにどっぷりと浸かっていた。その頃に『Black Byrd』を聞いても分からなかったろうが、今は分かる。

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カテゴリー: Jazz