Catch as catch can 西光祐輔写真展

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近所のAD & A galleryの写真展を見て来た。
http://www.adanda.jp/event/081024.html

白い壁面をおおうたくさんの写真は都市の日常や裸体、樹木、星空なんか。全く人気のないギャラリーに一人でたたずむと、写真から放射してくる磁派をキャッチして頭の中に別の空間が作られるようだった。一枚一枚を見ると、どうということのない写真なんだけど、それらが集合して作り出す効果がおもしろく、そこに居座ってちょっといい時間を味わった。

《追記》
写真展から一日経った。あの空間が思い出されて何とも落ち着かない。あれは写真展というよりも環境音楽みたいなものじゃなかったかと思い始めている。会場にはモダンな環境音楽風なサウンドが静かに流れて、それも効果的だった。
サウンドが次々と消えるように、この写真展も瞬間を生きているようなものだと思う。一枚一枚の見慣れた都市風景などは記憶に留まりようがない。ギャラリーの滞在時間に生じた心の揺れだけがかろうじて記憶に残り、それも急激にうすれるだろう。これがとてもいいことだと思う。

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カテゴリー: Art