24時間前の今頃はsound-channelで踊ってた。その夜の Social Infection パーティはテクノをメインにしているが、プレイヤーの一人、DJ Mieko のプロフィールを読んで行きたいと思った。4時頃から始まった彼女のプレイを聞いた瞬間にぼくのカンがあたってることが分かって嬉しくなった。そして彼女のプレイの終わる6時半頃まで踊り続けた。
もう帰ろうとしたけど、足腰もしんどくて、それ以上に気持ちが放心状態なんで、ジンのグラスを握りしめてラウンジのソファーにへたり込んだ。そこへ、DJ Miekoが通りかかって、「よかったです」と声をかけたら、交代でまだプレイする、って言う。そんなんで、結局9時ごろまでsound-channelに居続けてしまった。そのせいで日曜日は一日を寝ていた。身体は回復したけど、気持ちの放心状態は24時間たった今もまだ現実に戻れないでいる。
クラブ歴の浅いぼくが言うのもなんだけど、DJ Mieko の作り出すサウンドは格別に刺激的だった。ハードバップ→フリージャズ→パンクロック→ニューウェイブとぼくは何十年もの間それらの音楽をリアルタイムで聞いてきた。ミニマルミュージックやアンビエントミュージック、レゲエもそのどこかに紛れ込んでいる。これらのサウンドに一定のテンションを保ちつつ向き合ってきた。このことが無駄ではなかったと、DJ Miekoのプレイで感じた。
彼女の作るサウンドの随所に、ぼくが今まで聞いて来た音楽のエッセンスを嗅ぎ取った。それはもちろんノスタルジーとは無縁の話し。聞こえているビートの背後に、ほのかに別のビートが聞こえ出す。様々な音楽のエッセンスが離れては近づき融合する。それはレイヤー構造のように重なる階層といった具合にサウンドがまるで目で見えるようだった。そこから作り出されるグルーブが刺激的だった。プレイする彼女の動きも心地良くて、ちょっと現実から遊離してしまった。元に戻るのにただ今、苦戦中(笑)。