Hard Swing Bop Special @jaz’room”nu things”

阿木譲氏がグルーブ・セットする「Hard Swing Bop」に東京から辰巳哲也クインテットを迎えてのスペシャル・バージョンだった。
2006.07.14 Hard Swing Bop
2006.09.20 Hard Swing Bop” Stage 2
2006.10.25 Hard Swing Bop 2
2006.11.22 Hard Swing Bop 3
と、これまでに阿木譲氏一人がDJイングする4回の「Hard Swing Bop」を続けてきたが、15日はその5回目の夜だった。DJは阿木氏と共に若林広繁が参加。若い若林氏のまわすジャズには11月27日の「native New Album “upstairs” Release Party」の時に興味を持った。この夜も、クインテットの 2nd ステージ後DJでは、ちょっとおもしろいサウンド・スペースを演出した。おもしろい・・・とは予期できない、ということだと思う。阿木氏だったら、予期せぬサウンドでも、「さすが阿木さん」となって、予期しない音というのは阿木さんにはないんだ。だから、若いDJを聞くのは楽しい。

さて、この夜は阿木譲氏のDJ中に入場して、すぐに辰巳哲也クインテットの 1st ステージが始まった。プレイがかたい、と思った。仕方がない、この夜はハードバップのコンセプトが決まっている。既存の曲から選曲が決まっている。足かせをはめられているようだった。1stステージの最後、チック・コリアの「Inner Space」は足かせがはずした感じ。このステージで始めてバンドの一体感が疾走した。こらがハード・バップだと思った。

2nd ステージも変わらないプレイだった。50-60年代の既存のハードバップ曲のプレイが難しいことを印象づけた。う~ん、現在においてハード・バップをプレイするとか、聞くとかはなぜ? 自問自答する夜になった。

(つづく)