NHK衛星放送で溝口健二監督特集を放映している。さっき、「雨月物語」(1953年)を見た。若い時は、ベルイマンとかヴィスコンティの映画のように溝口を見ていたんだ、と今、気づいた。つまり、なーにも分かってなかったんじゃないか、てなことが分かった。はっきり言って、見ていて、苦しかった。京マチ子が出てくるシーンはもう、ほんと美しいんだけど、気持ちは苦しかった。でも、あの舞いのシーンは凄すぎる。
たぶん、最近は意識して、太平洋戦争時代の記録映画などを見ているので、その影響があるかも。両方とも、見終わった後は息苦しい。
実は、「雪夫人絵図」が始まっている。